前回の続き、「中編」になります。
まだ前編の記事をお読みでない方は、以下のリンクからご確認お願い致します。
自分自身に対してポジティブな言葉をかけ続けること
自分という人間を理解する=自己理解・自己認識
自分という人間を理解することは、感情、行動パターンを意識的に理解するプロセスです。自己認識を高めることで、自分がネガティブなりそうなシチュエーション、パターンが分かってくるはずです。
ネガティブな感情が始まる瞬間を捉え、これをポジティブな方向に転換するきっかけをつくることが可能になるはずです。
例えば毎日日記をつけることで、日常の行動からくる思考パターンや感情の起伏を特定し、その瞬間を言語化しておく。そうすることで自分の負の感情が迫るパターンが分かるはずです。
瞑想やマインドフルネスの実践も効果的だとは思いますが、まずは「自分の行動パターンからくる感情」を理解することに重きを置いてみてはどうでしょうか?
アファメーションの活用
アファメーションは、自己肯定的な声明や肯定的な言葉を自分自身に繰り返し言い聞かせることです。一種の自己暗示のようなものですね。
これらで自己効力感を強化し、ポジティブな心理状態を保ちます。
競技や個人的な価値に基づいたポジティブなアファメーションを書き出す。
また「既にそのようになっている状態」をリアルに考えるのも良いでしょう(ゴールを決めた、大会で優勝した等…)
・成功へのイメージ
目標が具体的かつ数値化できるか
成功をイメージする最初のステップは、明確な目標を設定することです。目標が具体的で、達成可能かつ挑戦的であるほど、選手はその成功のイメージを鮮明にしやすくなります。
しかしながらここで大事なことは数値化できるかということです。
多くの目標が、抽象的であいまい且つ数値で測定することができません。
そうなると自分が「どんな状態が成功なのか?」ということがイメージし辛くなってしまいます
具体的な数値や成果で表現する。
目標を達成した際の感情や成果を詳細に記述する。
目標に対して、どの程度コミットメントしているかを常にチェックする癖を付けてください。
他人と効果的にやりとりすること。
メンタルに一番ストレスがかかるのは他人との関わりです。
ここでは他社=チームメイトとの良好な関係を構築するための手段を紹介したいと思います。
傾聴
傾聴は、話し手に注意を払い理解を深めることを意図するコミュニケーションの形式です。意見をぶつけ合うことももちろん大事ですが、チームメイトの意見や感情を受け止めたりすることは、協力関係を築く上で「相手の話を丁寧に聞く」というのは不可欠です。
まずは、相手の話を途中で遮らずに最後まで聞いてみましょう。その上で非言語的サイン・ノンバーバルコミュニケーション(目の接触、うなずきなど)に注意を払って相手の感情を理解し、話の要点を要約し、理解した内容を相手に確認するなどして関係を深めていきましょう。
オープンコミュニケーション
オープンコミュニケーションは、自己の考えや感情を正直かつ透明に表現することを指します。信頼と尊敬の文化をチーム内で築くには、選手が自分の意見や懸念を率直に共有することが重要です。これにより、誤解を防ぎ、効率的な問題解決を促します。心理的安全性ともいいかるか事ができますね。最近、職場で「心理的安全性」という言葉が頻繁に使われていますが、スポーツチーム内でも一緒です。
自分の考えを明確かつ具体的に表現することを躊躇してはいけません。その際に自分の感情をコントロールし、批判ではなく構築的なフィードバックを提供するように心がけましょう。
聞き手の立場をまずは尊重し、受け入れることが可能な案や意見から伝えることに徹してみてください。
共感力
共感力はチームの結束力は大きく向上し、人間関係を深め、ポジティブなチームの雰囲気を醸成するために不可欠です。
他者の感情に注意を払い、それに共感することを忘れないようにしましょう。自己中心的な視点を一旦避けて、相手の立場で物事を考えることが重要です。もちろん、応援・鼓舞するような言葉を忘れずにいましょう。
指摘することは重要ですが、言い方・言葉のチョイスによっては全く共感を得られない、モノになってしまします。だからこそ共感力には全力で注意を払いましょう。
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