戦術/戦略– category –
-
【サッカー講義】チームの舵取り役「ボランチ・アンカー」- “ヒンジ”として機能するモダンな役割とは
サッカーというスポーツにおいて、チームの戦術的な成熟度を測る上で、最も注目すべきポジションはどこでしょうか。多くの専門家やファンが挙げるのが、ディフェンスラインの前に君臨し、攻守の結節点となる「ボランチ」あるいは「アンカー」と呼ばれるポ... -
【サッカー講義】「パウサ」とは?”止まる”ことでゲームを支配する、一流選手の思考法を徹底解説:後編
前回の続きからになります。 まだ前編をご覧になってない方はこちらからご確認ください。 https://methodlabo.com/controlling-the-game-by-stopping-part1/ パウサがもたらす戦術的アドバンテージ 相手を“釣る”巧妙な罠 パウサは、相手守備陣を動かすため... -
【サッカー講義】「パウサ」とは?”止まる”ことでゲームを支配する、一流選手の思考法を徹底解説:前編
はじめに サッカーで注目すべきは「速さ」だけではありません。むしろ、その逆。一流の選手たちが意図的に作り出す、一瞬の“間・静寂”にこそ、試合を支配する鍵が隠されています。 その名は「パウサ」。 今回はパウサとは何か、なぜ重要なのか、そして、い... -
【サッカー講義】「サッカーのポジションは相手が決める??」と言う考え方
タイトルを見て「??」と思われた方がいるかと思います。なぜなら普通は自分や監督がポジションを決めるものですが、「相手が決める」となると、かなり心理戦っぽい雰囲気が出て、難しさを感じますね。 たとえば、「相手にとって一番嫌な場所にいる」とか... -
【サッカー講義】チームを彩る二つの才能――「ポリバレント」と「スペシャリスト」
サッカー選手の個性を語る上で、私たちはしばしば「ポリバレント」と「スペシャリスト」という二つの言葉を耳にします。「あの選手は複数のポジションをこなせるポリバレントな存在だ」「彼は決定的な仕事をする真のスペシャリストだ」。これらは、選手の... -
【サッカー講義:戦術編】超攻撃的守備戦術「オールコートマンツーマン」
今回は「オールコートマンツーマンディフェンスについて書いていきたいと思います。 「オールコートマンツーマン」とは、サッカーにおける全選手が相手選手にマンツーマンでマークをつける守備戦術で、それをピッチ全体(オールコート)で行うスタイルです... -
【サッカー講義】現代サッカーにおけるサイドバックの役割
変貌を遂げたサイドバックの役割 サッカーのポジションにおいて、かつて「サイドバック(SB)」という役割は、主に守備の一翼を担う存在として認識されていました。その仕事は、敵陣のウイングを封じ、タッチライン際を駆け上がり、時折シンプルなクロスボ... -
【サッカー講義】現代サッカーに求められるトップ下の役割:やっぱりお前が主役
ピッチ上の創造主「トップ下」――その役割の深化 サッカーのポジションにおいて、「トップ下」という言葉は特別な響きを持ちます。「10番」「司令塔」「ファンタジスタ」──。時代ごとに様々な呼び名で称されてきたこのポジションは、いつの時代もチームの攻... -
【サッカー講義】現代サッカーに求められるウィングの役割
サイドラインの支配者からゲームの創造主へ――ウイングの役割変遷 ウイングと聞くとタッチライン際を疾風のごとく駆け上がり、観客の度肝を抜くドリブルで相手を置き去りにする──。そんな英雄的な姿を思い浮かべる方も多いでしょう。ウイングは、常にチーム... -
【サッカー講義】「Off the Ball」の時に意識したい5つのこと:全ては「On the Ball」のため
はじめに サッカーにおいて、「Off the Ball(ボールを持っていないとき)の動き」が重要なのは既に周知の事実でしょう。選手が実際にボールを保持している時間は、平均すると90分の試合中わずか1分未満とも言われています。つまり、試合の大部分はボール...