今回は「共通言語」について書いていきたいと思います。私は80以上の言葉を作っていますので、複数回に分けてシリーズ化していきたいと思っています。
今回はなぜ共通言語を作成していこうと考えたのかを記載していきます。
みなさんは「ビルドアップ」と聞いて何をイメージしますか?
また、説明してくださいと言われたら何と答えますか??
例えば、
「G Kからスタートしてゴールまでボールを運ぶこと」
「前線にボールを送ること」
「優先順位を考えて後ろから丁寧にボールを繋ぎゴールを奪うこと」
などといった回答が考えられます。
100人いれば100通りの答えがあって良いと思っていますし、正解がないことがサッカーの面白さだと思っています。
もう一つ例を挙げてみましょう。例えば、「相手に見せる」という言葉があるとします。これを聞いてみなさんはどのようなプレーを想像しますか??これについてもおそらく人によって違うプレーを想像する可能性が高いと思います。
私はこのような「言葉」というものはそれぞれの経験・知識や考え方で、全く違う解釈をしてしますことがあると考えています。そして、このことをチームで考えたときに監督やコーチが「今日の試合はしっかりビルドアップしよう。見せるプレーを増やして進もう」と指示を出した時に、どうなると思いますか?
プレーをする側の選手たちが「どう理解し、どう実行していくか・・・」。
先ほどの考えを踏まえると、11人の選手たちがいれば11通りの考え方がある=11通りの動き方をしてしまう…と考えると、戦術・システムが上手く機能しなさそうですね。少なくともチームの中では同じ絵を描けていないとうまくゲームが進まないと思っています。
そこで私は、チーム内の共通言語を作成し同じイメージを持つことができるようにしていきました。結果として、やはりプレーがスムーズにいくことが増えましたし、単語一つでのコーチングも可能になりました。できるだけシンプルな言葉で全員のイメージが一致する。そんな言葉を目指しています。
以下に簡単な共通言語作成の利点・注意点を載せておきますのでこちらも是非ご覧になっていただければと思います。
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