今回は私が以前A級ライセンスのトライアルを受けた時の指導案の解説を行っていきたいと思います。
2016年の時のものになりますので少々古いですが、今でも基準となっているものですのでお付き合いいただけましたら幸いです。
こちらになります。トライアル自体はT R2とG A M Eになりますのでその部分のものになります。
守備のトレーニングにおけるキーファクターは以下のものになります。
- ポジショニング(スタートポジション、隣同士の距離感)
- 予測(相手・味方・ボールの状況から何が起こりそうかを予測する)
- アプローチ(距離、角度、タイミング、スピード)
- チャレンジ&カバー(1stDFの決定)
- 規制と連動(誘導して、連動する)
- コミュニケーション(伝え合う、共有する)
- 粘り強い守備(粘り強く対応する)
- トランジション(切り替え0秒、圧倒的な切り替えのスピード)
このような要素を整理して伝えていきます。
守備のトレーニングですが、攻撃側にもしっかりと働きかけをしていきます。なぜなら、クオリティの高い攻撃をどのように守るかが大切だからです。
攻撃がうまく行かずに「守れた気」になってしまってはトレーニングの意味がありません。できないことをできるようにしていくことがトレーニングの一つの意味になってきます。攻撃側に伝えることとしては、
- スタートポジション
- 優先順位(ゴールを目指す)
- 安定したポゼッションとテンポの良いポゼッション
- 1タッチの選択肢を持ちながらプレーをする
- 縦パス、相手D Fのギャップを狙う
- 幅をうまく使うこと
- シュートからの逆算でプレーをする
になります。
ではメインテーマである「守備」は以下のような全体像を持ってトレーニングに臨みます。
- スタートポジション(コンパクトな守備陣形、しっかりと立ち位置を確認する)
- 間を閉める(ギャップを通させない。自分達の前でボールを動かさせる)
- サイドの制限(スライド)(行くか?我慢するか?)状況を見て逆サイド絞る
- 縦パスを入れられたら吐き出させる(前を向かせない、プレスバック、サイドへ誘導)
- 相手のパスでスイッチ(バックパス、緩いパス、明らかに限定できる向きとパス)
- バックパスでの意思統一(1stDF決定とラインコントロール)
- 1stDFの決定と2nd、3rdの連動
- どこで奪うか?の共有(外への誘導、内側に誘ってインターセプト、プレスバック等)
このようなことを考えながら自分のイメージ、落とし込みたいことを描いておき、そこから外れるプレーが起こったときに選手たちにコーチングで伝えていくというイメージでトライアルを受けた記憶があります。この自分のイメージをもっと膨らませていくために、そして、選手たちが迷いなくプレーできるようにしていきたいと思っています。まだまだ勉強は続きます!!何かの参考になれば幸いです。
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