今回はタイトルの通り、私は指導者は「外発的動機づけのプロ」でなければならないと思っています。要はモチベーションの管理。
上記のことについて、記事を書いていきたいと思います。
まずは以下の2つの記事をご覧ください。
(どれも無料です)
私は、指導者は専門スポーツの指導のプロであるのと同時に、「モチベーション管理のプロ」であるべきだと思っています。
特にプロスポーツ選手出ない限り、自分たちのモチベーションを管理するというのはとても難しいことです。ユース→ジュニアユース→ジュニア…とカテゴリーが下に行けば行くほど難易度は上がります。
と言いながら、大人であっても難しいですよね。
「仕事行きたくないな~」とついつい思ってしまうのは、成熟した大人でもあることなので。
今回の記事の流れは以下のように勧い進めていきます。
「内発的動機付け」と「外発的動機付け」の違い
「外発的動機づけ」の重要性と方法
「外発的動機づけ」の注意点
以上の3つです。
「選手たちのやる気が最近ないな・・・」
と感じている方は、以下の項目に是非目を通してください。
モチベーション管理も指導者の仕事です!!
内発的動機付けと外発動機付け:スポーツにおける意味と活用方法
選手たちのモチベーションを引き出し、向上させるためには、「内発的動機付け」と「外発動機付け」という心理学の概念を理解することが重要です。これらの要素は、個々の選手が持つ動機づけを理解して、現場で適切に活用することでモチベーションの波を防ぎパフォーマンス向上・トレーニングの質の向上につながると思っています。
内発的動機付けの意味と特徴
内発的動機付けは、個人の内部から生まれる動機づけを指します。
イメージは「自分の中でメラメラと燃え上がるもの」
これは、興味や楽しみ、成長への欲求など、選手が自らの内面的な価値や喜びに基づいて行動する状態です。内発的動機付けを促進するためには、選手たちが自分の興味を追求し、楽しさや充実感を感じることが重要です。要は「この競技が好き・楽しい・上手くなりたい」と自ら思っている状態です。情熱を抱き、自らの成長やスキル向上に喜びを見出すことが内発的動機付けを高める一環となります。
外発動機付けの意味と特徴
一方で、外発動機付けは外部からの刺激や報酬に基づく動機づけです。これには、賞金、評価、称賛などの外部の要因が含まれます。外発的動機付けは、選手に対して具体的な目標を設定させ、競争心を刺激することができます。例えば、トーナメントでの好成績や特定の目標達成による報酬は、外発動機付けの典型的な例と言えます。
「この大会で○位だったら・・・」のような目標達成に対する報酬(アメ)ですね。
「外発的動機づけ」の重要性と方法
指導者となる方は外発的動機づけに対する理解とスキルが重要だと思っています。
常にモチベーション高く、内発的動機付けで動ける選手ばかりであれば苦労しませんが、冒頭でも伝えた通り、大の大人でもモチベーションは下がります。
外発的動機づけは外部からの要因に基づく行動の原動力であり、選手たちを引き締め、向上させるのに効果的な手段となります。指導者がなぜ外発的動機づけのプロであるべきか、その重要性と具体的な実践方法にこの項目では焦点を当てます。
外発的動機づけの重要性
目標設定と競争心激喚
外発的動機づけは、選手たちに具体的な目標を設定させ、競争心を刺激します。指導者がクリアな目標や競技会への参加を促すことで、選手たちは自らを高い水準に引き上げる動機づけを得ることができます。
端的に言えば「明確なビジョン」「クリアできるか、できないかの絶妙な目標設定」です。
的確なトレーニング方法の構築
自分のトレーニングは何のために行っているか、選手たちに説明できますか?なぜこのトレーニングをこの期間で行うのか、目指すべき姿はどこなのか?を選手たちに明確にしてみてください。
人間は目的・理由がなければ行動に出ることに前向きではなくなります。
疑問がいっぱいの中での練習は、選手たちのモチベーションを奪います。
個々の選手の特性を理解する
各選手が異なる動機づけを持っています。褒められて嬉しいポイントが一人一人違うはずです。指導者は選手一人ひとりの特性や価値観を理解し、個別に合わせた外発的動機づけ・褒めることを徹底することが重要です。
目標設定の共有と進捗管理
選手と共に具体的な目標を設定し、進捗を定期的に確認することで、外発的な動機づけを促進します。今自分たちはどこにいるのか?目標までどのくらいの距離なのか?迷子の状態では選手たちのモチベーションは上がりません。
目標までの距離がどの程度のなのか、しっかりとチーム内で共有してください。
フィードバックの効果的な提供
成果や課題に対するフィードバックを的確かつ建設的に提供することで、選手たちは自分の成長を実感し、次なる目標に向けて意欲を維持します。
ポジティブな競争環境の構築
指導者がポジティブで健全な競争環境を提供することで、選手たちは刺激を受け、相互に切磋琢磨することができます。
注意点
バランスの重要性
選手のモチベーションを引き出す際には、内発的動機付けと外発動機付けのバランスが必要です。あまりにも外発的な要因に頼りすぎないよう、選手たちが自らの楽しさや成長を追求する余地を残すことが重要です。
個別差の考慮
選手一人ひとりが異なる動機づけを持っています。指導者は選手の個別差を理解し、柔軟なアプローチを取ることで、効果的なモチベーションの促進が可能です。
まとめ
指導者が外発的動機づけのプロであることは、選手たちの成長と成功に直結しています。選手の個々の特性を理解し、目標設定やフィードバックを通じて外発的な動機づけを引き出すことが求められます。外発的動機づけを適切に活用することで、充実感あるチームや個人の成績向上が期待できます。
コメント