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予測
次は予測です。
予測を立てるから、選手は実行に移すことができます。
この予測を立てるということが前回の記事でも何度も述べていますが。
- 「認知」
- 「分析」
があってこそです。
ではここから予測とは何なのかを紐解いていきましょう。
皆さんは予測って何に基づいて行っていますか?
結論としては私は「記憶」だと思います。
(*ネットに公開されてる様々記事には潜在記憶、エピソード記憶などなど難しい言葉でたくさん書かれていますが本記事に置いては「記憶」という表記にさせていただきます。)
私達指導者が行っているのは、選手に予測を立てるための「記憶」(情報)を刷り込むことだと考えています。頻繁にお伝えしている「サッカーメモリー」ですね!!
「どうしてそんなことするんだ!!」
のようなコーチングがたまに聞こえますが、その答えは簡単です。
選手のサッカーメモリー(記憶)に似たようなシチュエーションがないため、判断できない。とてもシンプルな回答です。
「身体が勝手に動いた」
とのコメントもプロ選手の中ではありますが、それは数々のサッカーメモリーが結びついて実行された結果だと思います。
表現が適切であるかは分かりませんが、学校の試験問題と似てる要素があると思っています。いくつもの基礎的なことが結びついて、難題の応用問題の答えが解ける・回答をひらめくって経験は皆さんにもあるのではないでしょうか?
結局はサッカーのスーパープレーもサッカーメモリーの積み重ねから出てくるものだと考えています。
これはYouTubeで元バルセロナのシャビ選手のコメントが同様なのではないかと私は考えています。
意味のある「プロセス」
記憶を定着させるには「意味を与えるプロセス」が重要です。
目的や状況、練習の意図を明確にして伝える必要があります。例えば、パス&コントロールの練習でさえも、最も効果的なパス・最も効果的なトラップはどこなのか?を明確化に言語化して伝える必要があると思います。
風間八宏監督がパス&コントロールでさえも理想の位置を明確に伝えてますね。また、「トントン」といったリズムを用いて伝えるのもいいと思っています。
何かと関連付けて意味のある情報にすることがサッカーメモリーに刻み込むためにはとても大切です。
また、サッカーのような状況判断が求められるスポーツでは、プレイ経験だけでなく、戦術理解・戦術分析などの経験もサッカーメモリーを形成する上で重要だと考えています。
この「体を動かして刻まれた記憶」と「頭で理解した記憶」が合わさって、サッカーメモリーとなりより良い予測を立てることができるからこそ次の「実行」に繋がると考えています。
そして記憶の定着度は人それぞれです。一回で覚えられる選手もいれば、時間がかかる選手もいる。
そして記憶の引き出しから瞬時に適切な回答(プレー)を呼び起こせる選手もいればそうでない選手もいる。
これが所謂、サッカーメモリーのセンスかもしれませんね。
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