はじめに – 守備の重要性を再確認する
攻撃は華やかで見ごたえがあり、どうしても目を引きます。華麗なドリブルやスピードを活かした突破が目立つと、ジュニア世代の選手たちは特に「攻撃のポジションをやりたい!」という気持ちが強くなるのは当然かもしれません。
しかし、どんなに攻撃が良くても守備が不十分では試合に勝ち切るのが難しいのも事実。相手に簡単にゴール前を崩されるようでは、優勢にゲームを進めていたとしても一瞬で失点のリスクを抱えることになります。
特にジュニア年代(小学生~中学生)の指導では、基礎技術と同時に守備の原則を早期に身につけさせることで、選手の“総合力”を高められます。若い年代だからこそ正しい守備の考え方を習得しやすいとも言えるでしょう。
本記事では、守備を劇的に変える4つの鉄則と、それを踏まえたトレーニングメニューをご紹介します。記事の最後には、筆者がメモを取りながら考案したドリル案の一部も載せていますので、具体的にイメージを掴んでいただけると思います。ぜひ参考にしてみてください。
チャレンジ&カバー ― 守備の基礎中の基礎
1人が挑み、もう1人が保険をかける
守備の最も基本的な考え方の一つが「チャレンジ&カバー」。1人がボールホルダーに対して積極的にチャレンジ(プレス)をかけ、もう1人(もしくは複数人)が後ろでカバーをすることで、相手にドリブル突破を許しても次の守備が成立する仕組みです。
- チャレンジ役が相手のドリブルやパスを制限する
- カバー役が万が一抜かれた場合に備えて位置取りをする
こうすることで、守備に厚みが生まれます。一瞬で突破されないためには、チャレンジ役がどの方向へボールホルダーを誘導するか(ワンサイドカットなど)をカバー役と声をかけ合い、明確にしておく必要があります。
ポジショニングとコミュニケーションが命
- ポジショニング: カバー役は、チャレンジ役と相手ボールホルダーの距離を意識しつつ、「パスコースを消せる」かつ「抜かれても追いつける」中間の位置を取る
- コミュニケーション: 「縦を切れ!」「外に追い出せ!」など、チャレンジ役が相手をどこに追い込みたいか指示を出す。カバー役も「俺がカバーに入る」と明確に伝える
チャレンジ&カバーを徹底しているチームは、相手が1人を抜いても次の守備が出てきて、なかなか簡単にゴール前まで行かせません。ジュニア年代でこの原則を早くから身につけることで、中学・高校とレベルが上がるにつれさらに守備意識が洗練されていくはずです。
ワンサイドカット ― 中央を使わせない守備(承続)
相手をサイドへ追い込み、タッチラインを味方につける
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