今回の記事は、サッカーのトレーニングにおける
「単純に走るだけのトレーニングは必要か」というものです。
俗に言う「素走り(すばしり)」ってやつですね。
今日の記事を読んでいただくと、
「ボールを使用しながらの強度の高いトレーニング」
が理解できます。
私自身が若い時は、
・タイム走
・○○メートルダッシュ
・10㎞
坂道ダッシュ 等々・・・
ボールを使わない・単調だが負荷の高いトレーニングを行ってきました。
心肺機能を高める上ではこういったトレーニングが必要なのは、なんとなく理解できると思います。
しかしながら、一世を風靡(ふうび)した戦術的ピリオダイゼーション理論では「サッカーの要素がないトレーニングは無意味」
つまりは、単純・単調な走りのトレーニングはサッカー向上のうえでは必要ないと理解できます。(もちろん諸説あり)
それではここから、ポジション別の1試合での平均走行距離と特徴を見ていましょう。
ポジション別走行距離まとめ
1. ゴールキーパー
走行距離は約1km〜2km。
近年では広範囲な守備範囲の要求が増加し、一部のゴールキーパーは4kmほど走ることもある。特に、自陣のチームがあいて陣内に押し込んで攻撃している際の裏のスペースのケア、ビルドアップの参加等により走行距離があがっていることが考えられます。
2. ディフェンダー
主に自陣を守るため、走行距離は約7km〜9km。
しかしながら、現代サッカーにおけるサイドバック(ウィングバック)の役割は守備だけでなく攻撃参加も求められるため、細かく分けるとサイドバックの平均走行距離はもう少し伸びると考えられます。
瞬発力と反応速度が重要で、相手のカウンター攻撃に対応するためにも長い距離を素早く走ることも必要です。
3. ミッドフィールダー
攻守に参加する中央での大きな動きが求められ、走行距離は約11km〜13kmです。
ポジション別の平均値で言うと、最も走行距離が長く負担のかかるポジションです。
ゲームをコントロールするため、また守備が崩壊しないためにこのポジションのスタミナがチーム力に大きく影響する重要なポジション。
4. フォワード
攻撃の最前線を担当し、走行距離は約9km〜10km。
エネルギーを節約しながら最適なポジションに移動し、必要な瞬間に全力で高速移動することが重要。戦術によって走行距離が大きく異なり、チームの戦術が読み取れるとされている。ただし、メッシのような特別な選手はこの限りではない。
この各ポジションの動きの中には「5m程度のスプリントもあれば、前線から一気に自陣まで戻るスプリント」もあります。また、ヘディングでの競り合い、ターンなどの複雑な動きも加わります。
このように考えると、1試合の中でランニングのような単調な動きで終わるものはほとんどありません。
私自身もランニングやダッシュなどのトレーニングを否定するわけではありませんが、やはりもっとサッカーの要素があった方が効果的なのは事実です。
以下に、高強度トレーニングを紹介します。
トレーニング1
1/4コート 1対1+2G K(60〜90秒) 配球は全てコーチから
2対2+2G K(90〜150秒)
※例えば真ん中に線を引いて全員が相手陣に入らなければシュートは不可
全員が真ん中より自陣に戻っていなければ相手の得点は2倍 等のルールを加えても良い。
トレーニング2
ハーフコート3対3+2G K(150〜210秒)配球は全てコーチから
4対4+2G K(210〜270秒)
※例えば真ん中に線を引いて全員が相手陣に入らなければシュートは不可
全員が真ん中より自陣に戻っていなければ相手の得点は2倍 等のルールを加えても良い。
トレーニング3
ダブルボックス4対4+2G K(90〜120秒)
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