スポーツ選手のパフォーマンスは、彼らがどれだけ自信を持っているかに大きく左右されます。しかし、この自信はどのようにして築かれるのでしょうか?
「もっと自信を持ってプレーしろ!!」
と鼓舞する指導者も見られますが、自信とはどのように身に付くのでしょうか?
今回は自信を育てる方法について探求してみたいと思います。
子供だけでなく、もちろん大人の方が読んでいただいても十分タメになる内容だと思っています。
成功体験の力
自信を育てる最も確実な方法の一つは、成功体験を積むことです。
この「成功体験」には2つの形があります。
以下に記します。
1つ目は、文字通り何かを成し遂げた経験です。これは、目標を設定し、それを達成することから生じる自信です。
大会で優勝するなどの誰が見ても分かる結果ですね!!
誰もが見て分かるような記録、「他者から見ても功績が明確」といったところになります。これは分かりやすいですね。
肝心なの2つ目です。
2つ目は、自分自身で目標を立て、それを最後までやり遂げることから得られる自信です。この種の成功体験は、目に見える形での変化よりも、達成感として内面に影響を与えます。
これは他人からは見えにくいですが小さな変化でも私はいいと思っています。
昨日の自分に勝つといったイメージです。または自分との約束を守る。
例えば「宿題を今日に終わらせる」そんな小さな目標でも達成という経験を積むには十分だと考えています。
なんせ、これは大人でもできていないので・・・(笑)
結局自分で立てた目標をいかにして達成できるか。途中で投げ出さず、辛抱強く自分との約束を守り脱生することができるか。そこにすべてがかかっていると言っても過言ではありません。
準備と練習
準備と練習は自信を構築する上で不可欠な要素です。スポーツ選手が言うように、「練習が自信につながる」というのは真実です。練習によって、技術を磨き、チームワークを強化し、試合に対する準備を整えることができます。
ここでの準備ですが、やはり指導者のトレーニング・オーガナイズが非常に重要です。
個人戦術の目標は何なのか?
チーム戦術の目標は何なのか?
しっかりと明確にして準備をしましょう。
以下の記事が参考になります。目的から逆算したトレーニングが非常に重要です。
自己統制力
自己統制力は、自分をコントロールする能力ですが、これは自信と深い関係があります。自己統制力を高めることは、コントロールできることとできないことを区別し、焦点を合わせることで、自信が向上します。
やはり・・・
自分を律する・自分との約束を守ることができる=自信
だと私は考えています。
周囲のサポート
周囲の人々からのサポートも、自信を育てるのに重要な要素です。心理的な安全性を提供する環境は、選手がリスクを冒し、挑戦することを後押しします。
この「挑戦する」ということが重要です。
「挑戦したミスに関して寛容な態度」が選手たちの自信の体得に繋がります。ミスを追い立てるような環境では自信に身に付きません。
記録と準備
記録は自信を高めるために不可欠です。試合前に自分がやってきたことを振り返ることで、準備が整った状態に自信を感じることができます。
この過程で、ノートを使って準備や成功体験を記録することが有効です。これにより、自分がコントロールできることに焦点を当て、小さな成功体験を積み重ねることができます。
過去の成功体験を積み重ねてきた自分を振り返ることで、「できる自分」がイメージできるのだと考えています。
この記録を残す習慣こそが、自信に直結します。
これは子供だけでなく、大人も是非実践したいですね。
最後に
自信は一朝一夕に築かれるものではありません。それは、成功体験、準備、自己統制力、そして周囲からのサポートを通じて、徐々に構築されます。
これらの要素が自信を構築していくことを理解し、適切なトレーニングと環境を提供することで、選手が自信を持って最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートします。
つまり、「自信がある選手」は指導者によって育てることができます。そして残念ながらまた逆も然り・・・
自信がある選手は、不確実性やプレッシャーの中でも、自分の能力を信じ、最高のパフォーマンスを発揮することができます。結果的に、これらの選手は、スポーツの世界においても、人生においても、より大きな成功を収めることが可能になります。まさに、スポーツを通して生涯に渡って必要な自信を体得する機会となります。
自信を育てるプロセスは、個々の選手の内面に深く根差したもので非常に時間がかかります。
長い旅のようなものですね!!
指導者、コーチ、そして選手自身がこの旅を共に歩むことで、選手は自らの限界を超えることができます。
自信を持って臨むことは、スポーツだけでなく、日常生活のあらゆる面で重要です。自信があれば、私たちはより積極的に挑戦し、困難に立ち向かい、目標を達成することができます。
自信を持て!!ではなく、「どうやったら彼ら・彼女らが自信を持つことができるのか?」と考えて指導に臨んでみてはどうでしょうか?
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