現在私はA級ライセンスを持っています。
これを取得する過程で、たくさんの素晴らしい功績を持った指導者、元Jリーガーの方達に遭い、指導実践の中でフィードバックを受け私自身の指導者としてのスキルは確かに上がったと実感しています。
しかしながら、サッカー指導者に求められるライセンス制度には、多くの意見が存在します。事実有名な話ではありますが、元日本代表・本田圭佑さんは、「ライセンスは必要ない」と主張しています。彼は、現役を終えた選手がすぐにトップチームを指導できる方が、実践的な経験を活かせるとしています。一方で、こちらも元日本代表の岩政大樹さんは、ライセンス制度の導入により、指導者が受け身になりがちであると指摘し、より積極的な議論の場が必要であると訴えています。
賛成も反対もある中で、私が思うことを皆さんに共有できればと思います。
ライセンス制度のメリット
指導者の質の担保
ライセンス制度により、一定の指導者実践プログラムを修了した指導者だけが上位カテゴリーの指導ができるため、サッカーにおける教育の質が保たれると私は思っています。全体としての底上げが可能であり、日本のサッカー界に貢献していると私は考えています。まずはD級・C級でもよいのですべての指導者が資格を持っていることは大切なことだと私は思います。
確かなフィードバックの提供
上位のライセンス取得時には、先輩指導者から的確で効果的なフィードバックを受けることができます。私自身もこれに関してはかなり満足しており、これこそライセンス取得の醍醐味ではないかと思っています。
自分の指導を他者はどんな観点からみるのか?
これは普段なかなか受ける機会はありません
ライセンス制度のデメリット
取得までの長いプロセスと金額
最も上位のS級ライセンスを取得するまでには長い時間と多額の費用がかかるため、コスパ・タイパの面から有能ながらライセンスを持たない・取得する機会がないといった方が多く出てくる可能性が考えられる。
金額面はかなりネックかと私は考えています。
S級ともなると金額は550,000円です…これはかなりの金額ですね。
形式主義の弊害
ライセンス取得を目的とするあまり、実際の指導の質が二の次になることがあります。これは、形式的な知識の習得に偏り、実践的なスキルが伴わない場合があることを意味します。
目的が変わる
ライセンス取得が一種のステータスと世間ではなりがちであり、本来は自分の指導レベルをあげることが目的のはずが、ライセンス取得が目的になってしまうことが考えられます。これはまさに本末転倒だと思っています。
まとめ
以上を踏まえて私が考えていること、それはライセンスはあくまでも通過点であり取得後の学びが大事ということです。
運転免許証もそうですが、取っておわりではなく取得してからが本番。
道路に出てから気を抜いていると事故にあってしまうと思います。
指導者も同じです。
ライセンス取得してからがデビューであり、ここで手を抜いてしまっては何の意味もありません。皆さんも指導者として日々自己研鑽に励んでいると思われますが、私もA級を持っているからこそできることを増やしていこうと思います。
コメント