序章
相手が自陣深くでブロックを形成してPK戦の末負けた
徹底的に引いた相手を崩すことができない
ハーフコートゲームでの決定打を打つことができない
以上のような経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
今回の高校サッカー選手権大会では、昌平高校をはじめとする【全国屈指の強豪】【優秀候補筆頭】と言われるところが予選で多く敗退してます。もちろんすべての予選の試合を把握している訳ではないですが、多くの強豪校・有名校はこういった【自陣深くでブロックを形成する相手】と戦うことが多く、敗れる場合もあります。
こういった状況の中では、指導者・選手が引き出しを予め持っていてトレーニングを積む必要があります。
皆さんも指導していく中で、こういった経験を既にしているまたは今後経験する可能性は十分にあります。
よって今回は「リトリートして守備をするチームに対する攻撃」とういテーマで書いていきたいと思います。
結論:ポイントは5つ
冒頭でも触れましたが、格上のチームと対戦をするときに自陣ゴール前に引いて守備のブロックを作り、人数をかけて強固な守備で失点をしない戦いをするチームがあります。日本と対戦をするアジアのチームなどによくみられますし、以前私が指導していたチームでもよくこの戦い方を採用していました。
このような「ゴール前にブロックを形成する守備」は、日頃【崩しのトレーニング】をしていないチームと戦うときには非常に効果を発揮します。
また攻撃のクオリティが低いチームに対しても、リトリートして守る戦術は効果が高く失点をするケースを減少させることができます。
上記のような戦術をとってくるチームに対して、攻撃を仕掛けるためのポイントは
1.スタートポジションの取り方
2.テンポ
3.バイタル侵入とミドルシュート
4.サイドでの優位性の形成
5.ポケットへの侵入
以上の5つが重要な要素であり、日々のトレーニングに落とし込む必要があります。それでは早速深堀っていきましょう。
最後に実際の指導案も載せておりますので、是非参考にしてください。
スタートポジション(間に立つ、幅を取る、段差を作る)※背後へのアクション
まず一つ目はしっかりとポジションを取ること。相手の間に立つ、そして相手を広げるために幅を取ること。さらには同じ列に並ばずにしっかりと段差を作り、斜めのパスコースを作り、相手を超えていく立ち位置を取ること。これにより相手にブロックに対して幅と段差をとり攻略していく準備をします。そして状況を観てにはなりますがスペースがない中でも相手の背後に飛び出していくことが大切です。
よくやってしまいがちなのが、前線にフィジカル的に屈強な選手を置いてドンドンロングボールを放り込んでしまう戦い方です。【ワンチャンスをモノにすれば・・・】という思いで、この戦術をとる気持ちは痛いほど分かりますが、まずはスタートポジションに注意を払いましょう。
突破口は見えてくるはずです。
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