この記事にたどり着いた皆さん。
是非最後までお読みください。
そうすれば【サッカーの本質】に一歩近づくことができ、選手は明日からのトレーニングへの考え方が、指導者の方はトレーニング構成の方法・概念が劇的に変わります。
今回の記事は3部連続(それ以上かも…)のものになります。
先のお伝えしておきますと今回の記事は無料としますが、続編はどこかのタイミングで有料会員のみとさせてください。
本記事の目的
本題に入ります。
本記事の目的は、サッカー上達の過程で最も重要なサッカーの本質(構成要素)を捉えることであり、サッカーという競技を細分化し、理解・学ぶこと。シリーズを読み終えた後に皆さんがメソッドラボの重要性を再認識していただけたら、この上なく嬉しいです。
なぜ日本人はサッカーで世界トップレベルに君臨できないのか?
きっと個人レベル・技術レベルでは世界でもトップレベルに到達している選手もいるでしょう。
しかしそれは団体競技としてのサッカー競技においては世界でトップではない。
これは紛れもない事実です。
今回は2冊の本を読み、我々メソッドラボのような存在が今後必ず日本サッカー界に貢献できるという確信(もしかしたら慢心かもしれません…申し訳ございません)を得たため、この2冊の内容を紹介するとともに、指導の重要性・戦術やシステムのような「座学」を学ぶ重要性を説いていきたいと思います。
今回参考にした書籍は以下の2冊です。
(アフェリエイト目的ではないのでリンクは貼っておりません)
繰り返しになりますがシリーズ連載記事となるため、お見逃しなく。
今回の第1部を読めば以下の事が理解できます。
細分化した上で【サッカーという競技の構成要素】が理解できる
あくまでもメソッドラボの解釈・フィルターを通して皆さんに情報を共有します。様々なご意見や反応があるかとは思いますが、そのような方は今回我々が参考にした書籍を是非一度手に取ってお読みください
サッカーというスポーツを定義してみよう:競技の本質に迫る
結論として、サッカーは【とてつもなく複雑なスポーツ】と言えます。
そしてこの競技は日本人にむいていません。
今後の未来にかけて付け加えるとしたら、【現時点では日本人に不向きなことが多い】と言えると思います。
書籍ではスポーツをあらゆる角度から分類し、サッカーを【団体闘争】というものにグルーピングしました。この団体闘争の分野は【日本人が最も成績をあげられていない・苦手とする分野】です。
ここで競争・共闘の違いについてシンプルに分類しておきます
□競争
異なる時間と空間で競技者が争うであるが故に己のみに集中し、外的から影響を受けることが少なく、練習でやったことをパフォーマンスとして出しやすい。
■闘争
同じ時間・空間で競技者が闘うが故に自己のみならず全体に注意を払いながら、外部から受ける影響に対して常に柔軟に対応することが求められる。練習でのシチュエーションが本番環境(試合)で出くわすことが少ない。
さらに上記の定義に加えて、【間接的かそうでないか】という問題が出てきます。
間接的とは
【ルール上、各選手・団体間には「一定の物理的距離」が存在しており「道具」を介して「間接的」にそれを行う】
各スポーツ分類したものが以下の図のようになります。
*「日本女子サッカーやバスケットボールなどの団体闘争競技は世界1になっているだろ!!」と思った方、おっしゃる通りです。その要因もしっかりと書籍に書かれておりますが、今回の記事には関係しないので割愛させていただきます。
まずはこの分類を指導者の方がしっかりと理解していることが重要です。
おそらく指導者であってもこの分類に至っている方は少ないと思います
「そんな分類は必要ないでしょ。所詮書籍の一部でしょ」
って思っている方もいるかと思いますし、そういった意見があっても良いと考えています。
しかしながら、サッカーという競技を細分化し本質を自分なりに捉えている指導者の方とそうでない方、どちらに指導を受けたいですか?
お金を払ってサッカー指導を受ける親であれば、そういったスポーツの本質を自分なりに【言語化】できている指導者に子供を預けたいのではないでしょうか?
続きです。
日本サッカーは多くのボランティア指導者(教員や地域のパパコーチであり且つ未経験の方々)に支えられています
「過去にスポーツ経験があるからサッカー指導者になってみた」
これは大変ありがたいことですし、繰り返しにはなりますがこういった方が多くいるおかげで日本サッカーは支えられています
一方でこのような方が多く幼少期・ジュニア世代のサッカーに関わってしまうことが日本サッカーの大きな問題であるのかもしれません。よって、ここを改善することができれば我々日本サッカーは確実に世界屈指のレベル・サッカー強豪国になれると考えています。
すこし話題が逸れましたがこの章で伝えたいこと、冒頭でも触れましたが以下の1つです。
細分化した上で【サッカーという競技の構成要素】が理解すること
構成要素(特性・本質とも言えます)の理解なしに正しいトレーニングなどはありえません。
以下に、我々【メソラボ的理解】も含めてサッカーというスポーツを構成している7つの要素を紹介します。暗記必須です。
サッカーとは(他スポーツと比較して)
1.同空間・同時間に敵味方が存在する
(攻撃側・時間、守備側・時間と明確な切替がない)
2.対戦相手との競技距離は常に変化する
(一定ではない)
3.お互いを隔てるものはない
(相手と自分を隔てるものがない[バレーやバドミントンなどのネットのようなもの])
4.常に外的な要因を相手から受け続ける
(接触がルール上認められている)
5.常に自分以外の存在にも注意を払う必要がある
(外的な要因で己の行動(プレー)が変化する可能性があるので自分だけでなく他者にも集中する)
6.内的要因・外的要因に柔軟に対応する必要がある
(己だけの集中では成り立たない)
7.ゲームの自称をトレーニングに落としきることの難易度が非常に高い競技
(トレーニングの構成次第では試合で1度も出くわさない場面を反復する結果となる)
と言えます。
このポイントを踏まえて今後の記事を進めますので、上記の7つは暗記です。
今7つを述べましたが、サッカーには紹介した要素がすべて入っています。
逆に言えば他のスポーツ、例えば100m走や100mハードル、柔道、剣道や野球、バレーボールにこの要素がすべて含まれているか考えてみてください。
この7つの要素がすべて含まれているからこそサッカーという競技は複雑で、トレーニングにおいての再現性が非常に難しいことが分かります。
だからこそ我々指導者がやること以下の3つです
ピッチで選手たちが判断できるための引き出し(戦術・基準・プレーモデル)を与える
試合から逆算したリアリティーのあるトレーニングを行う
サッカーメモリー(経験値)を積み上げどんな現象にも柔軟に対応できるような選手を育てる
みなさん、以下のようなトレーニングを行っていませんか?
・前から転がってきたボールをフリーで止めてシュートを打つといったトレーニング
・全くプレッシャーのない中でのボールコントロールトレーニング
・試合の強度とは全く異なったゲーム形式の練習
上記のようなトレーニングを行っている指導者の方々は、7つの要素を踏まえて一度振り返ってみましょう
我々がサッカーの本質を捉えれば、日本サッカーはまだまだ強くなります。
次回の記事に続きます。
お見逃しなく。
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