「得点が生まれやすいシチュエーション」の考え方とそのトレーニング方法について書いていきたいと思います。
これはあくまで一つの考え方で、全てではないということをご理解いただいた上で読み進めていただけたらと思います。ゴールというものは再現性があるようでないもの。それがサッカーの楽しさ・醍醐味でもあると思いますので。
ではまず下記の図をご覧ください。
これがサッカーの試合中によく見るゴールシーンではないでしょうか??
背後へのスルーパスからのシュート
相手D Fラインの背後へ動き出しスルーパスを受けてシュート。サイドから斜めに走り込みG Kと1vs1というシーンはよく見るのではないでしょうか?走りながらコントロールをする、もしくはダイレクトでシュート、簡単なようで実は難しいと考えているため反復したトレーニングが必要と思っています。
ミドルシュート
こちらもよく見られるシュートシーンです。ペナルティエリアの少し外側のエリアでのシュート。サイドからカットインして打つシュート。これらは実はトレーニングを重ねてここから打っても入るのだという成功体験がなければ実際の試合中にシュートを選択することはあまりありません。
「今、シュートだろ!!」という声かけをよく聞きますが、本人はそこから打って入るという成功体験がトレーニングでもないと「いやもっと近づいてから…、もう少し確実な方法が…」などというマインドになっているケースがよくあります。
マイナスからの折り返し
私は③のエリアのことを「ポケット」と呼び攻撃の目的の一つにしています。もちろんゴールを奪うことが攻撃の大原則ですが、ゴールから逆算した時にこのポケットに侵入することがゴールの可能性を高くすることにつながると考えています。
実際このポケットからゴールが生まれるシーンが多いこともデータで証明されています。この場合ほとんどの相手選手は自分のゴールに向かってプレーをすることになります。また、G Kも攻撃選手とボールを同一視野に入れることが非常に難しくなります。よってマークを外しやすい状況が出来上がります。ここを取ることができるサイドアタッカーの存在は大きいですね。
クロスボールからシュート
こちらも真ん中を固めてくる相手には非常に有効です。クロスボールと言ってもアーリークロスや深い位置からのクロス、深い位置から落とされたボールからのクロス、切り替えして逆足でのクロスなどシチュエーションはいくつかありますが、トレーニングからそのあらゆるシチュエーションでのクロスを経験しておくことで実際の試合中にもタイミングがあってきます。
以上がよく得点シーンで見られる得点パターンかなと思います。
では実際にどのようなトレーニングをしていくか?
今回はシュートに特化したオーガナイズを設定してあります。少しゲームからのリアリティにかけるトレーニングではありますが、ゴールシチュエーションから逆算したものとしてお考えいただければと思います。
トレーニング
2vs2+5S+GK
青チームが最初攻撃、赤チームが守備になります。スタートは黄色のマーカー間にいるサーバーからになります。
青チームはサーバーからボールを受けてゴールを目指します。赤チームはボールを奪い5人のサーバーにボールを渡しリターンパスを受けたら攻守交代となります。
ペナルティエリア、ゴールライン上にいるサーバーを使うこともできますが必ず一度青チームの選手が受けてからしか使用できません。サーバーへプレスにいくことはO Kです。
GKが取った場合は赤チームに繋ぎます。これにより上記に挙げた4つのゴールシチュエーションが反復されるようなオーガナイズになっています。
いかがでしたでしょうか?
みなさんも是非お試しください。
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