【試合前日のトレーニング:一例とポイント】
試合前日は、チームとしてはもちろん、個々の選手にとっても翌日のパフォーマンスを最大化するための重要な時間です。多くの指導者や選手が「どの程度の負荷で行うか」「どんな内容を取り入れるか」に悩むことがあるかと思います。
そこで今回は、前日トレーニングの一例として、ウォーミングアップからポゼッション、そしてミニゲームやセットプレー確認に至る流れを簡単にご紹介します。あくまでも参考の一例ですので、チームの狙いや選手の状態に合わせてアレンジしてみてください。
ウォーミングアップ(パス&コントロール)
ウォーミングアップの段階では、当日試合前に行う動作をイメージしながら、パス&コントロールを中心に体をほぐしていきます。試合当日のウォーミングアップをスムーズに進めるために、試合前日に「リハーサル」として同様のメニューを軽めに行うのがポイントです。
◎フリーランニング+パス&コントロール
- チームを2つに分け、「同色のみパスする」「違う色のみパスする」などルールを変化させながら行います。
- パスを出した後に、ボールホルダーにアプローチする動きを加えるのも良いでしょう。守備のアプローチやパスコースの角度に意識が向くため、集中力を高めたままウォーミングアップができます。

◎スクエアパスのパターン練習
- 例として、①オープンコントロール、②内側にのぞくコントロール、③ワンツー、④バックステップコントロール、⑤くさびパスへのサポート、など複数種類を用意しておきます。
- 前日は一つひとつのパターンを丁寧に確認し、試合当日はフリーで行う、あるいは組み合わせ自由といった形で負荷を調整するのもおすすめです。

ウォーミングアップの目的は、体を温めてケガを防ぐだけでなく、ボールフィーリングを高め、コミュニケーション、連携面での擦り合わせをすることでもあります。特にパス&コントロールは試合に直結する技術の確認ですから、試合に近いイメージを持ちながら取り組むと良いでしょう。
TR1:ポゼッション(ボール保持・奪取の意識づけ)
◎7vs4(時間設定:90秒)
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