はじめに
今回は4バックのメリット・デメリットについて2部に分けて記事にしました。
ネット上にもたくさん、同じような記事が載っておりますので、重複する部分はあるかと思います。
4バックは前のMFの選手によって難易度は異なります。
難易度が高いのはボランチが1人だけの場合です。
理由としては
・ボランチ1人だけでDFラインの前のスペースをカバーする必要がある
・センターバックが前に出た場合の穴埋めの役割を担う
・DFラインの安定性が損なわれないように常に気を配る
・ビルドアップの際の参加頻度が増え、1ボランチに負荷がかかる傾向にある
(※補足ですが、1ボランチのことはアンカー、2ボランチはダブルボランチと呼んでいます。)
つまり、通常はボランチ1人だけで守備のバランスを安定させ、攻撃のためのビルドアップに参加することは難しいことなのです。
そのため、一般的にはDFラインの前に2人以上の守備的MFを配置することが一般的です。
したがって、今回は上記のようにDFラインの前を2人以上でカバーする4バックを想定したいと思います。(ダブルボランチ以上)
(3人バージョン)
4バックの攻撃面におけるメリットは以下です。
4バックの攻撃面メリット:前線のポジションチェンジが柔軟で比較的仕組み化しやすい
4-4-2、4-2-3-1、4-2-2-2のシステムにおいてはCF、MF(トップ下・サイドハーフ)が前線に配置され、ポジションを流動的に変更することが容易です。
理由としては、ボールを失った場合でも、4バックが控えているので、前線からの強力な守備が求められないためです。前線のポジションが入れ替わっても、4バックのタスクに大きな変化はなく、守備力の著しい低下はありません。
4バックの「守備の役割とタスク」が明確になっているからこそ、前線における「ポジションの可変」が可能なのです。
続いて4バックの守備面におけるメリットは以下です。
4バックの守備面メリット:バランスの取れた布陣とカウンター攻撃
4バックの一般的な守備戦術は、前線の選手が相手のボランチを抑えつつプレスをかけ、サイドにボールを誘導して同じサイドからプレスをかける私のスタイル「サイドで同数、+1」です。前線と中盤の選手が多いため、ピッチを幅広くカバーできます。
やはり、4バックはとてもバランスが取れたシステムですね。
カウンター攻撃時には、5バックと比較するDFラインの選手数が少ないため、攻撃後に前方に選手を残しやすくなります。また3バックで考えた時には、ウィングバックに相当な運動量と技術を持った選手がなければ、カウンターアタックに入る前に自陣深くまで押し込まれ、守備が崩壊してしまう恐れがあります。個人の能力に頼ることが多いです。
何度も書いていますが4バックは3バック・5バックと比較して攻守においてバランスが良く、ボールを奪った後にカウンターアタックをかけるチャンスが増えます。また、個人がボールを保持し、サイドに流れたり速攻を仕掛けることで、カウンターアタックを機能させることも可能です。
以上が4バックのメリットになります。
次回は「デメリット」について記載しますので、引き続き更新を楽しみにしていてください。
Laboでは「サッカーの目的・攻守の原理原則」を知ることに重きをおき、皆様に記事を公開しております。
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