今回は、「判断を速くするために必要な4つの要素」についてまとめていきます。
結論から書かせていただくと、判断を速くするための要素は以下の4つです
1. 情報収集力(状況をしっかり観察する)
2.ボールを自由に扱う技術(ボールから自由になること)
3.経験値(あらゆるシチュエーションを経験する)
4.タスクを理解する(ポジションごと、チームごとの戦術理解)
今回は、これらについて詳しく解説していきます。
ここでいう「判断」とは【状況に最も適したプレーを瞬時に判断するスピード】と定義させてください。
情報収集力(状況をしっかり観察する【観る】)
サッカーのピッチ上では瞬時に変わる状況に柔軟に対応することが求められます。判断力の高い選手・判断の速い選手は、常に周囲の状況を観察し、相手チームの動きや味方選手の位置を把握する情報収集力が欠かせません。
これには非常に高い視野と状況判断能力が必要です。
そのためには一瞬のうちに最適な選択をするための情報収集力が不可欠です。
ここでは敢えて【観る】という漢字を使って、強調させてもらっています。
「見る」と表現すると、自然に目に入ってくる印象になってしまうので【観る】という表現・漢字を使用しました。注意深く観察するという意味で【観る】です。
以下の記事も参考になります。
是非ご覧ください
ボールを自由に扱える技術(ボールから自由になる【スキルが高い】)
優れた情報収集力だけでは十分ではありません。周囲をしっかりと【観る】こと、またその得られた情報を元に実際のプレーに移すためには、高度なボールコントロールやスキルが必要です。
すなわち「ボールから自由になること」です。
判断力の高い選手・判断の速い選手は、ボールを自由自在に操り、制御する能力に優れています。これによって、限られたスペースや厳しい守備の中でも、情報を収集することができ、その場に応じた最適なプレーを瞬時に選択することができます。
経験値(あらゆるシチュエーションを経験する)
経験は判断力を磨く上で欠かせない要素です。数多くの試合や練習を通して培われた経験をもとに引き出しが増えていきます。何度もトライ&エラーを繰り返し、選手はさまざまな状況に対処するための洞察力や冷静な判断力を身につけるのです。
サッカーメモリーを増やしていくというイメージです。
そしてこの経験値(メモリー)を増やすためには、やはりトレーニングがとても重要です。
前回の記事でも紹介しておりますが、トレーニングの中に必ず「サッカーの要素」が含まれていることが必要不可欠です。プレッシャーの無い中での経験値をいくら積んだところで、それは試合では全く使い物になりません。
タスクを理解する(ポジションごと、チームごとの戦術理解)
最後は自分の役割(ポジションごとのタスク)を理解しているか。また、自身のポジションにおいてだけでなく、チームの戦術・システムの深い理解があることが重要です。
この理解があるからこそ、最適なポジション取りやプレーを選択、キャンセルすることが可能になります。
そして何よりも、サッカーの目的・攻守の原理原則を理解していなければなりません。
こちらの理解が全ての個人タスク・ポジションタスク・チームタスクに繋がると私は考えています。
まとめ
これらの4つの要素
1. 情報収集力(状況をしっかり観察する)
2.ボールを自由に扱う技術(ボールから自由になること)
3.経験値(あらゆるシチュエーションを経験する)
4.タスクを理解する(ポジションごと、チームごとの戦術理解)
が組み合わさり、「判断の速さ」が形成されます。試合の中で起こる予測不可能な出来事に柔軟に対応し、見事なプレーを生み出すことができる選手は、私の経験上の話ですが間違いなくこの4つの要素が備わっていたと思います。
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