Off the Ballを改善することで、その後のOn the Ball 時の大幅な改善に繋がります。
そこで、まずは簡単で誰でもできるOff the Ballでの動き・意識したい事を7つ紹介させてください。今回は特に攻撃時・オフェンス側についてです。
サッカーの試合は90分間ですが、平均して選手がボールを保持する時間は1分未満に過ぎません。そのため、Off the Ballで勝負が決まっていると言っても過言ではないのです。
「Off the Ballが大事なのは分かっているけど、具体的に意識させること・ポジション取りが分からない」
という方に今日のnoteは最適だと思っています。
私から5つの項目を紹介したいと思います
それでは早速、以下で解説していきたいと思います。
ディフェンダーの死角を常に意識する
DFは常に守備の原則に従ってマークをしようと試みます。詳細は省きますが、常にボールとマークする選手を同時に視界に入れようとするはずです。すこしでもDFに対して有利な立場・ポジションを確保するのであれば、DFの視界を意識しましょう。
ボールとマークが同時に視界に入らないポジション、DFの死角を意識してポジションを取り続けてください。
ディフェンダーの間に位置「ライン間に立つ」
DFとDFの間に戦略的にポジションをとることは非常に効果的です。こうすることで彼らは「誰が守るべきなのか?」「だれがFstDFなのか?」に一瞬の迷いが生じます。
このわずかな迷いが、ボールを受ける・ターンするといったプレーに必要な時間とスペースを作り出します。
味方との距離感を意識する
自チームの戦術との兼ね合いもあるので、一概にどの程度離れていれば「正解」という答えを出すことは難しいですが、ラボでも紹介してきたようにビルドアップ時の
「ペナ幅キープ理論」
「タッチラインを踏む」
「ビハインドサポート」
などは1つの指標になると思います。
また味方のサポートをするための適切な距離はどこなのか?を常に意識して「味方との距離」を観ながらOff the Ballのポジション取りを考えてみましょう。
自分の使いたいスペースは「空けておく」
パスを受ける時にその場に立ち止まってパスを受けるシーンが良く見られます。ここで止まっている標的となり、DFのインターセプトの的となります。
DFが「的」を絞りにくい、出だしが遅れるために、パスを受けたいスペースは敢えて空けておき、移動しながらボールを受けることが理想的です。(もちろんパスを受ける位置によって例外は存在します)
目的の位置・使いたいスペースにとどまっていると、DFは次の動きを予測しやすくなります。
自分が使いたいスペースを潰さない・そこにとどまらないようなOff the Ballの動き・ポジション取りを考えてみてください。
「首を振る癖」をつけるのではなくOff the Ballの時に「観る癖」をつける
「首を振れ!!」
というコーチングをたまに耳にしますが、少し違和感を感じます。そうなると選手たちは「首を振る」ことが目的になってしまい、首を振ることに満足してしまいます。
重要なことは
自分の状況
味方の状況
相手の状況
利用可能なスペース
を確認することです。
繰り返しにはなりますが、Off the Ballの時に重要なのは「観る」ことです。
見ることで情報を集め、on the Ball時の状態を優位に進めましょう。
まとめ
前回の記事でもお伝えしましたが、Off the Ballでの動き・ポジション取り・考えることは非常に重要であり、それを指摘・修正してあげることが指導者の役割だと思っています。
まずは今回紹介した5項目を徹底してみてはどうでしょうか?
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