守備で最も大切なことは「正しいポジションを取る」こと
「守備で大切なことは何か?」と聞かれたとき、あなたはどのように答えますか? いろいろな要素が思い浮かぶかもしれませんが、私自身がもっとも重視しているのは、ズバリ「ポジションをとること」です。いえ、正確には「正しいポジションを取ること」。これができていないと、守備のすべてが後手に回り、簡単に崩されてしまいます。
たとえば、よく試合中に聞かれる「もっと行け!」「奪いにいけ!」という声。コーチや指導者の指示に素直に従おうとして、選手がただ闇雲に突っ込んでしまう場面に遭遇したことはないでしょうか? ボールにアプローチするものの、実際には奪えずにあっさりかわされる。すると「なぜ奪えないんだ!」と叱責される。選手からすると、「それでも行こうとしているけど行けないんだ」「今は無理でしょ…」と困惑するばかりです。こうした悪循環に陥っているチームも少なくありません。
では、なぜそうなるのか? 一番の理由は「ポジションが取れていない」からです。守備の原理原則を踏まえて、正しい位置と向きをとらないまま無理に奪いに行っても、ほとんどの場合は裏を取られたり、簡単にいなされたりしてしまうのです。
私が考える守備の原則の一つとして「マークの原則」があります。具体的には以下の4点をベースにしています。
- ボールとマーク同一視
- ボールとゴールの中心を結んだ線上を意識(On the ball)
- マークとゴールの中心を結んだ線上を意識(Off the ball)
- インターセプトを狙い、かつ背後を取られないアラートポジション
シンプルに見えるかもしれませんが、この原則が徹底できているチームとそうでないチームでは、守備のクオリティが大きく変わります。「守備って結局そんなこと?」と思う方もいるかもしれませんが、そうです、「そんなこと」がすべてなのです。ここが疎かになっていると、ちょっとしたズレが大きな穴となり、失点や被カウンターにつながってしまいます。
特に「ポジションの取り方」を正しく理解しているかどうかで、守備の安定度は激変します。私が守備をチェックするときは必ず「今いる位置は適切か、体の向きは合っているか」を見るようにしていますし、トレーニングでもそこを落とし込むことを優先しています。なぜなら、これこそが大原則であり、多くの守備ミスが「ポジション取り」から始まるからです。
なぜ「ポジション取り」が守備の命か?
サッカーの守備における目的は、「ボールを奪うこと」と「ゴールを守ること」の2点です。どちらの目的にも欠かせないのが、「適切な位置と体の向き」を保ち続けること。もしポジションがズレていたり体の向きが悪かったりすれば、相手に前を向かれたり、数的優位を作られたりしてしまい、一気にピンチを招きます。
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