今回は「采配」について考えていきたいと思います。
今回は4項目についてまとめていこうと思いますが、私は4つ目の項目が一番重要であると思っています。
1.スターティングメンバー選考
2. ゲーム中のプラン変更
3. 選手交代
4. 3つを踏まえて私が大切にしていること
ゲーム中にはさまざまなことを考えるのが指導者の仕事です。監督・コーチはゲームを外から見ているため俯瞰した立場で物事を見る必要があります。どこがうまくいっていてどこがうまくいっていないのか??
そしてその状況を打開するためにどのような策が必要かを考えます。配置を変えるか、人を変えるか、それとも我慢して待つのか。本当に頭を悩ませます。事前にどれくらいプランを立てることができているかも大切な要素かもしれません。
1.スターティングメンバー選考
スターティングメンバーの選考は当然ながら監督の仕事であり、もっとも重要な仕事です。選手たちの特長や相手チームの弱点を考慮し、最適なメンバーをピッチに送り出さなければなりません。能力やコンディションも大事ですが相手チームとの相性やバランスも考慮することが重要です。私がよく言う「相手とのミスマッチ」を狙える選手が重要です。(逆もまた然り)
適材適所の原則を守り、戦術に合ったメンバーで試合を始めることが、良いスタートを切るための第一歩です。
2. ゲーム中のプラン変更
試合が進むにつれて、状況は刻一刻と変わります。相手チームの戦術変更、自チームの選手のケガなど。急な変化に対応するためには、監督が柔軟にプランを変更できることが求められます。ハーフタイムや試合中のちょっとした「虚」をついて、チームに新しい指示や戦術を伝え、臨機応変に対応することが、勝敗を左右する重要なポイントとなります。
3. 選手交代
試合の途中でシステムを変更することは、相手チームとの戦術的な駆け引きの中で重要な要素となります。私がnote内でよく伝えている「可変システム」もこれと同じです。守備的な布陣から攻撃的な布陣に変更することで相手の対応を遅らせたり、逆にボールキープの戦術から縦に早いサッカーに切り替えるなど様々な戦術・システムを駆使して相手を戦うことが勝敗を分けます。監督は状況を見極め、最適なシステム変更を行うことで試合を有利に進めなければならない責任を負っています。
4. 3つを踏まえて私が大切にしていること
そして最後に。
采配を考える上でかなり大切にしている要素は「ピッチ内の選手たちとの感覚を合わせる」ことです。端的に言うと「ズレ」をなくすこと。これは非常に大切なことで、こちらがうまくいっていないと感じた場合に上記の3つのようなことを遂行していきます。
しかしながら、果たしてピッチ上の選手たちがその采配に納得感を持っているのか?これがないと選手たちが躍動してプレーをすることが難しくなります。
例えば【選手交代をしたときにピッチ内では「えっ、その選手ではなくて変えるなら違う選手でしょ?」と感じていること】などが挙げられます。システム変更もかえってやりづらくなってしまったりしますね。
こちらが良かれと思ってやったことが裏目に出るケースもあります。よって日頃から選手とのコミュニケーションを図ること、またゲーム後にキャプテン等信頼できる選手との振り返りはかなり必要かなと思います。そこの「ズレ」をできる限り減らしていくことが、本当に勝負がかかったゲームで最大の力を発揮できるようにするためには重要です。ピッチ外から見えていたこと、ピッチ内で感じていたこと、これをできる限りすり合わせていくことが大切です。
実際に私も数多く「ピッチ外」と「ピッチ内」との相違を経験し、中にはそれが原因でゲームを落としてしまったこともあります。負ければ悔しい、でもピッチ内の選手たちの意図を汲み取れなかったことも悔しさが倍増します。それがチームとして一つにまとまっていくためには必要な要素でもあるのかなと感じています。
皆さんも選手間との「ズレ」がないか、この機会に振り返ってみてください。
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