今回は先日観戦したギラヴァンツ北九州vs福島ユナイテッドのゲーム分析をしていきたいと思います。今回はウォーミングアップを見ることができなかったため、ゲームのみになります。
今回のゲームは前半と後半で全く違う様相のゲームとなり、互いのチーム同士の戦術的な攻防が見られ非常に面白いゲームでした。このようなゲームを生で観戦できたことは非常に嬉しく思っています。
そして、北九州のホームである「ミクニワールドスタジアム北九州」は非常に素晴らしいスタジアムであり、またサポーターのみなさんの熱が非常に伝わってくるスタジアムで、ぜひまたいきたいと思う場所でした!
海の目の前で試合中何度も船が通っていました。そしてサポーターの皆さんの応援が最高で、選手たちもパワーがみなぎると感じました。
ではゲームを見ていきます。まずスタートのポジションは北九州が4−2−3−1(青色)、福島は4−3−3(赤色)。(申し訳ありません。実際のゲームは北九州が黄色、福島は白でしたがアプリの都合上この色でお願いします。)
まず立ち上がりは福島がゲームを支配します。
システムの噛み合わせで起こる優位性をうまく使い福島がボールを支配します。
そして、特徴的なポジションの変化としては、福島の右S B鈴選手のポジションが非常に効果的でインサイドに入ってアンカーとボールを動かしたり、高い位置を取り攻撃参加をしたりと、相手をうまく困らせていました。
そして10番森選手がインサイドにポジションを取り、トップ下のようなポジションを取るため、相手のダブルボランチやC Bがマークにつくことが難しくライン間やバイタルエリアでフリーになるシーンが多く見られました。
アンカーの上畑選手も中央でボールを触ったり、C Bの横に降りてきて前向きでボールを配球したりと、福島の立ち位置の変化に北九州が対応できていない状況が長く続きました。
ここの優位性を使いながら優勢に試合を進めていました。福島は非常に優位性の作り方がうまく、「手数が多い」という印象を受けました。上位にいる理由がわかります。
しかし、ここがこのゲームの面白いところで後半は北九州のゲームに変わります。
北九州は後半トップ下に藤原選手を投入し、C Fに近いところに配置します。そして中盤の立ち位置を少し変えて、ダブルボランチの高吉選手をアンカー気味に、井澤選手をインサイドハーフ気味にして下記のように段差を作り相手の中盤やC Bに迷いを生じさせます。
この配置によって、前半とは打って変わって北九州がボールを支配します。人に食いついてしまうとスペースができてそのスペースを使われてしまう。そしてボールに行かなければ前線に人が増えたためゴール前にボールを送られてしまう。明らかに前半のビルドアップとは変化したのでこれはおそらく戦術的な指示がハーフタイムで加わったと感じました。北九州はしてやったりという印象です。
(この四角形が出来上がったことによりボールを握り始めました。)
そして、右ウイングに高橋選手が入り、得意のドリブルを武器にB O X内に侵入していきます。相手ゴール裏のサポーターの応援の後押しを受けて北九州が攻勢に出ます。
このように前半後半で試合の様子が変わり、戦術的な攻防が見れたのは非常に面白かったです。
そして現地での観戦はスタジアムの雰囲気や、映像では映らないさまざまなものが見れるため、また、足を運びたいと思います。
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