監督で重要なことは「相手を認めてあげる事」~選手一人一人を見ているか~

指導哲学/考え方

まずは以下の動画をご覧ください。

岡田監督がこの動画の中で言っていたこと、現代のマネジメント技術において最も必要な核心をついていると思いました。


スポーツチーム・組織内での選手や職員のマネジメントについての議論です。

登場人物は岡田監督と橋本前大阪府知事。

岡田監督は日本代表チームとクラブチームのマネージメントが基本的・根本的には変わらないと述べ、最も重要なことは選手の存在を認め、彼らが必要とされていることを示すことだと強調しています。

たとえある選手が1年間試合に出場しないかもしれない、またはワールドカップで1試合も使われないかもしれない状況でも、彼らが監督・コーチ陣から見られ、必要とされていることを感じさせることが、いかに大切であるかと述べています。

これは、監督自身が選手のパフォーマンスを称賛したり、個人的な生活に興味・関心を持ったりすることことが重要です。

同じ原則が職場環境においても適用されると考えています。。職員が朝出社したときに単に「おはよう」と言うだけでなく、彼らの個人的な興味や感情に注意を払うことで、彼らが大切にされていると感じさせることができます。さらに、愛情・信頼があればパワーハラスメントもOKとされるという考え方を否定し、「存在を認めることの重要性」を強調しています。

橋本さんは役所の職員との関わりの経験から、意見の対立があったとしても、上下関係に関わらず敬意を払い、感謝の意を表することの重要性を強調します。


組織内でのリーダーシップと人間関係の管理の重要性は皆さん既にお分かりのことと思いますが、以上の事を踏まえて、以下の5つが現代の組織マネジメントには重要だと考えています。

個々の存在を認める
チームの中で、たとえある選手が試合に出場しない期間が長くても、その選手が存在していることを認識し、価値を認めることが重要です。例えば、選手がトレーニングや練習試合で良いパフォーマンスを見せた時には、それを評価し認め、肯定的なフィードバックを与えることが大切です。


個人への関心を示す
選手やチームメンバーの個人的な生活にも関心を持つことで、彼らがチームの一員として大切にされていると感じれるようにします。例えば、選手の家族や趣味についての会話をすることで、人間としてのつながりを深めることができます。ただし、過干渉はNGです。程よい距離感も重要。


正直なコミュニケーション:
選手とのコミュニケーションにおいては、正直かつオープンであることが重要です。時にはぶつかることもあるかもしれませんが、このコミュニケーションを避けていては良きマネジメントは達成できません。


リスペクトの表現
相手に敬意を表し、感謝の気持ちを伝えることで、人間関係を築き、チームの結束を強化します。公式の場でも非公式の場でも、相手を尊重し、貢献を認めることが大切です。



適切なフィードバックの提供

ポジティブなフィードバックだけでなく、建設的な批判も適切に行うことで、選手の成長と自己認識を促します。重要なのは、批判を個人への攻撃ではなく、成長の機会として捉えられるような伝え方が重要です。


シンプルではありますが、相手の存在を認めて敬意を払うことは非常に重要です。皆さんも自チームの「マネジメント」に落とし込んでみてください。

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