サッカーは認知(観る)→判断→実行の連続であるといえます。
その全てのレベルが高ければ大人になり、体が思ったように動かなくなったとしてもサッカーを楽しむことができる。現にブラジルやヨーロッパではビーチやストリートをはじめ「お腹の出たおじさん」(表現は悪いかもしれませんが)でも楽しくサッカーをしています。そして、みんな上手い。
何が上手かというとまず、ボールを「止める蹴る」がやはり安定している。そして、ボールのないところでよく状況を観察しており少しずつポジションを変えている。その状況判断と技術があるため、爆発的な長い距離のスプリントの必要もないしそもそも味方にそのようなプレーをさせようともしない。これは小さな頃から身につけている観察力、技術力と自分の体をどのように動かしたら良いかという「自分」を知っているからである。
やはりこのような要素を小さな頃から獲得させたいと思います。
1. ボールを自由に扱うことができる技術
2. どのプレーを選択するかという判断
3. それらを支えるための観察力
この3つは全てリンクしており一生サッカーを楽しむためには必須の条件であると私は考えます。
状況を把握できるから、判断できる。判断できるから実行がスムーズ。
実行がスムーズにできるテクニックがあるから顔が上がり周りを観ることができる。観ることができるから判断できる。
そしてここに、サッカー経験値(私はサッカーメモリーとも呼んでいます。)が加わります。この経験値が多ければ多いほど判断の部分が反応にも変わってくるのではないかなと感じています。
最近、元プロサッカー選手であった指導者の方とお話しさせていただきました。その時に「今は、認知、判断、実行と言われているけれど、実際プレーしていたときに判断というよりは反応していたイメージが強い。判断している時間はなかった。」という話で非常に盛り上がりました。
確かに認知してから判断して、実行していては遅く、「認知して反応してプレーしている」という言葉は私も非常にしっくりきました。
このような話や経験から、もちろん判断することは非常に大切な要素ですが、反応できるようにサッカーメモリーを貯めていくことは非常に大切だと思います。
これらが私が考える「一生サッカーを楽しむために必要な要素」になります。
コメント