ポジショナルプレーという言葉は、すっかり広まりました。けれども、その本質は驚くほど誤解されています。多くの現場で語られるのは「このゾーンに立つ」「ライン間を取る」「幅を取る」といった位置取りの説明ですが、それはポジショナルプレーのほんの表面にすぎません。この記事では、ポジショナルプレーを「どこに立つか」ではなく「相手をどう動かすか」という視点で捉え直します。位置は目的ではなく手段で、本当の狙いは相手の守備構造に“歪み”を作ることです。この一点が腑に落ちると、同じ試合の景色がまるで違って見えてきます。順番に、誤解の正体から、実戦で使える条件までを解き明かしていきます。
こんなこと、ありませんか?
選手に「このゾーンに立て」「ライン間を取れ」「幅を取れ」と丁寧に位置を教えている。それなのに、いざ試合になると、その場所に立っているのにボールが入らない、前進できない。あるいは、選手がただ言われた場所に立つだけで、相手を見ていない。そして指導者自身も、「なぜそこに立つのか」と聞かれると、はっきり説明できない。思い当たる方は多いのではないでしょうか。
つまずく原因は、ほとんどの場合、同じところにあります。それは、位置取りそのものを目的にしてしまっていることです。位置を教えること自体が悪いのではありません。位置の手前にある「なぜ」を共有できていないことが、本当の原因です。
結論:「相手を動かすための条件作り」
ポジショナルプレーは、位置取りの話ではありません。
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