はじめに:ビルドアップの重要性
サッカーにおいて「ビルドアップ」とは、後方から前線へとボールを運ぶ・前進することだと我々は考えています。
現代サッカーでは相守備戦術も非常に多様化しており、過去の単純な戦い方では相手を崩しきれない状況です。また選手たちがその場の判断で適切な立ち位置を取りやパスコースを選択することは時間もスペースもなくって来ているため容易ではありません。そこで鍵になるのが、「複数のビルドアップのパターンをあらかじめ理解し、共有しておくこと」です。
XやTikTokで複数のビルドアップパターンを紹介しておりますので、良ければそちらも参考にしてください。
ビルドアップのパターンを頭に入れ、チーム全体に落とし込んでおくことで、選手同士のイメージが合いやすくなるだけでなく、相手のプレスやブロックに対応するための選択肢(引き出し)を増やすことができます。よって今回の記事では、「ビルドアップのパターンを理解することの重要性」を深掘りしていきます。
複数のパターンを理解することでスムーズに選手たちが動ける
まず押さえておきたいのは、複数のビルドアップパターンを理解しておけば、選手たちが状況に応じて「型」を活用できるという点です。サッカーは90分間、常に流動的に進行しますが、その中でも“ある程度の決まりごと”があるのとないのとでは、選手の迷い・判断が大きく変わってきます。
例えば、ゴールキックからのビルドアップにおいて、センターバックとボランチの位置取りや動き方をチーム全体で共有し、明確にしておく。さらに「WBのスタートポジションは低い位置」「ダブルボランチの一人がCB間に落ちる」など、いくつかのパターンを事前にイメージしておくだけで、初動がスムーズになります。
“迷い”を軽減できるかどうかは、試合の入りや攻撃の質に大きく影響します。複数のパターンを知っていればこそ、状況に応じた最適解を選べるようになり、チーム全体がスムーズに動き出すことができるのです。
イメージの共有は選択肢を増やすことにもつながる
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