今回の記事は
・どんなコーチングをしたら良いのか分からない
・そもそも何を判断材料にしてコーチングしていいのか分からない
・試合中に「何を観て」「何を考えておくのか知りたい」
以上のような方に参考になる記事です。是非ご覧ください。
今回はある2つのゲームの場面を切り取り、プレー中に何を観ておくか?そして何を考えておくとプレーがスムーズにいくかをお伝えしていきたいと思います。
ではまず下記の場面をご覧ください。
赤のチームが左から右側に向かってビルドアップをしてこうとしている場面になります。ここでボールを持っている選手が何を観ているか??それは相手選手の「矢印」です。
白チームの選手たちは次にボールが出てきそうな赤チームの左側にいる選手に対してプレッシャーをかけにいこうと図のような矢印が出ています。このまま隣にいる赤の選手にパスを出してしまうと相手の思うツボです。しかし、このボールを持っている選手は相手の矢印をしっかりと観ているため、
相手の矢印の逆を取ることができています。ここにパスを通すことができれば、相手選手5人を一気に置き去りにできます。これは非常に効果的なプレーになります。
続いて2つ目のシーンです。
同じく赤チームが左側に向かってビルドアップをしていくシーンになります。ボールが上から下に移動している場面になります。この時、ボールに近い赤チームの選手は何を考えているか?先ほどお伝えした相手の「矢印」をしっかりと観ています。
このボールが移動している間、ここが非常に大切で、ボールが移動している間は相手が触らない限りコースが変わることはありません。そこでパスのスピードや角度を把握して、ボールから目を離してしっかりと顔を上げて周りの状況を把握していきます。
ボールに気を取られてしまうとここがおろそかになり、トラップしてから顔を上げて、周りを見て、判断して行動するのでは遅いのです。この選手はボールが移動している間に顔を上げ状況や相手の「矢印」を見ているため、1タッチパスのアイデアが頭の中に浮かんでいます。この1タッチプレーは自分の中にアイデアがないとできません。
私は「1タッチプレーの選択肢を必ず持ちながらプレーすること」ということを口酸っぱく伝えます。要は「判断、アイデアを常に持ちながらプレーしよう」ということです。
実際のこの場面では1タッチパスで赤の矢印にパスを通しそこからビックチャンスにつながっています。
このようにプレー中に相手の矢印をしっかりと見ておくことで相手に的を絞らせないようなプレーが選択できます。そして、ボールの移動中やボールを受ける前に1タッチプレーの選択肢、アイデアを持ちながらプレーをすることで、より相手をよく見ること「準備」にもつながっていきます。
この感覚を身につけることができるとプレーが非常に速くなっていきます。プレースピードを上げる一つの方法です。これは誰でも意識をすると身につけることができていきます。ぜひ選手たちに伝えていきたい要素の一つですね。
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