指導者講習会や県内・県外問わずのクリニック活動で、私が気づいたことを紹介したいと思います。
チーム訪問クリニック
指導者の方々に自分とは違った視点を見ていただくことで自分の考えが整理されていく
「チーム訪問クリニック」は、外部の指導者(この場合は私)が自分たちのチームに来てくれるため、指導者としては普段とは異なるフィードバックを得る大きなチャンスになります。いつも当たり前にやっているメニューであったとしても、別の視点で見られると新しい発見や改善点が見えてきます。指導者が多面的な視野を持つことで、自身のコーチングの基準がより明確になり、考えを整理するきっかけになるのがこの取り組は、得るものが大きいと考えています。
自分のチームの選手を客観的に見てもらう機会になる
外部のコーチにチームの練習を見てもらうと、普段の自分では気づけなかった選手の長所や課題を、新しい観点で気づくことができます。選手一人ひとりの能力や性格、チーム全体の雰囲気を客観的に評価することで、普段のチーム作りでは見落としていたポイントを発見する良い機会となります。結果的に、チームの強化につながる視点を得られるだけでなく、自分のコーチングを改善するヒントにもなるのです。
選手たちにとって普段とは違ったコーチングを経験することになるため、違った刺激になる
選手にとっても、いつものコーチとは異なるアプローチで指導を受けると、新鮮な刺激を得られます。同じ練習メニューでも指示の出し方や声かけ一つで練習の雰囲気は変わり、選手が取り組む姿勢にも大きく影響します。体験したことのない違ったメニューであれば尚更です。
異なる視点・方法でコーチングを受けることは、選手たちのモチベーションを高めたり、自発的に行動するきっかけになったりと、チーム全体の成長にとって大きなメリットです。
指導者対象講習会
指導者の方々が実際にプレーすることで、コーチングに深みが出る
指導者同士の講習会では、座学だけでなく実際にボールを蹴ったり、グループで実技を行ったりすることがあります。自分がプレーすることで、「選手がどのように感じるのか」「どうすればより効果的に伝わるか」がよりリアルに理解できます。その体感をもとにしたコーチングは説得力が増し、深みも出てくるので、より良い練習の組み立てや指導方法を考えられるようになります。
指導者同士の意見交換
講習会では、他チームで活動している指導者との意見交換がとても刺激的です。年齢別の指導法、チームの運営方法、選手とのコミュニケーションなど、同じような悩みを抱えているからこそ、具体的で実践的なアドバイスが得られるます。さらに、お互いが積んできた経験や知識を共有し合うことで、新たな解決策や応用方法が見つかり、指導者としての視野もどんどん広がります。
やはし、指導者同士のコミュニケーションは非常に重要だなと感じます。
異種交流の機会
異なるカテゴリ(例:育成年代から社会人チームまで)の指導者が集まると、思いもしなかったアプローチやアイディアを教えてもらえることがあります。競技レベルやチーム規模によって環境が異なるため、それぞれの現場で培った工夫や苦労話も多彩です。こうした講習会の場でしか知り得ない知識や人脈を得られるのは、指導者としても大きな財産になります。
さまざまな考え方があるからこそ、積極的に経験・体験し、学び続けたい
サッカーには「こうすれば絶対に勝てる」という唯一の正解はありません。チームの特性や選手の個性、指導者のコーチングスタイルなど、さまざまな要素が絡み合うことでそれぞれのチームカラーが形成されます。だからこそ、多様な考え方やアプローチ方法を知り、吸収することが重要です。
私のような外部指導者を招いたチーム訪問クリニックや、指導者対象の講習会に参加することで、新しい視点や知識、刺激を得ることができます。その積み重ねが自分自身のコーチングスタイルを磨き上げ、最終的には選手たちの成長とチームの成果へとつながっていくのだと考えています。これからも積極的に機会を作り、学び続けていきたいと思います。
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