育成年代での指導はとても大切だと考えています。
特に【育成】に重点を置くのか?はたまた【勝利】に重点を置くのかでも選手はかなり変わってきます。
もちろんどんなことを教えるのか?についても非常に重要だと考えています。
本日は「どんなことをおしえるのか?」について迷っている方にむけてMethod-Laboの考えをベースにお伝えできたらと思っています。
選手たちが成長していく中で、我々指導者が頭の中に入れておきたい考え方になります。
あらゆる要素を刺激すること
まず大切なことは、サッカーのトレーニングである以上は「サッカー」を行うことが大切です。これは一時世間を賑わせた戦術的ピリオダイゼーション理論に関係します。
サッカーの中にはテクニック、コーディネーション、メンタル、戦術など様々な要素が含まれているため、このあらゆる要素を刺激していくことが重要であり、サッカーの要素を含んだトレーニングを実践していくことが非常に重要です。。
サッカーの本質を追求すること
サッカーには目的があります。例えば、攻撃であればゴールを奪うこと、守備であればゴールを守ること。この目的を忘れないことが大切です。
チームのコンセプトとして「ボールを失わなければ失点をすることはない。ボールを保持することが攻守の目的につながる」と考えるチームもあると思います。
あくまで保持しながらも「ゴールを奪う」という本質は忘れてはいけません。そこは私たちがトレーニングのコピーだけをしてもあまり意味がないのはそこが抜け落ちているからです。
様々なアプローチをしながら戦術メモリー(経験値)を増やす
これは私の考えですが、指導者があらゆる手法を用いて選手たちにアプローチしていくことで選手たちの経験値は確実に増えていきます。様々な経験、機会を作り出すことは指導者の力が試されます。
上記の図の中にある「積み上げ」の考え方ですが、階段をイメージしてしまうと、サッカーではミスは起こることはあるので、「何で以前やったのにできないんだ!」といった考え方になりがちです。もちろんそのような考えで、できていないことがわかったら、そこに戻ってまたトレーニングすることが必要でありますし、ひょっとしたらその考え方も正しいかもしれません。
私はこの階段状の考え方とともに、もう一つの考え方を持っていたいと思っています。それが「戦術メモリー(経験値)を増やす」という考え方です。メモリーをどんどん増やしていき経験値を貯めて行く。その経験があれば似たような場面で選手たちの判断基準になってきたり、「あ、そういえば、前にこんなシチュエーションあったな」といったイメージです。
そして、そこに言葉があればその言葉でシーンが「フラッシュバック」してくるということです。なので選手の判断をサポートするためにも「共通言語」は必要なものであると考えています。
技術的なものは反復によって自動化(無意識化)を目指す
様々なアプローチ、経験をすることは大切ですが、一方で技術的な部分は反復が必要になってきます。最初は意識しなければならないものも反復していくと自動化(無意識化)されていきます。
この自動化によりプレーがスムーズになっていきます。スムーズになるということは、例えば、トレーニングのルールを理解するということも自動化(無意識化)につながっていきます。
以上のことが「成長の過程で大切にしたい考え方」になります。何かの参考になれば幸いです。
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