今回は指導者の皆様からよくいただく質問にお答えしていきたいと思います。
内容はズバリ「トレーニング中に何を観ているか」です。よく指導者の方に聞かれる質問は「トレーニング中に何を観ていますか?どこを観ていますか?」といったことです。
そこについて書いていきます。
1. 選手の表情
これが一番です。どのカテゴリーの選手を見るときにも表情を見ます。私は19年間高校の教員として働いてきました。本当に1000人1000色の性格、人柄でたくさんの生徒、そして保護者、先生方と関わらせていただきました。これが私の人との接し方のベースになっています。
そして、どんなときにもやはりみなさんの表情を見ます。これは「顔色をうかがう」といったネガティブなことではなく、私はかなりポジティブな要素として捉えています。やはり、選手たちが前向きに全力を尽くしてトレーニングに取り組んでいるか??そこはトレーニングをしていく中で大切にしています。
なぜなら、全力の先に次の世界が見えてくると思っています。表情は人の心や思いが出ると思っています。「研ぎ澄まされた集中力」「ゾーン」とも言われる状況をトレーニング中にも出したいと思っていますので、表情を見ています。躍動しているか?楽しそうにしているか?不安そうな時は何に対して不安があるのか?などなど表情から読み取るようにしています。
2. 球際の攻防と攻守の切り替え
これは習慣です。そして、ここをおろそかにしているチームはここ1番の勝負に勝てないと思っています。今更球際なんて…。と思われる方いるかもしれませんが、ここは絶対マイボールにしてやる!!奪い返してやる!!ボールは絶対渡さない!!という思いが一番プレーに出る局面だと私は思っています。
切り替えも一緒です。とられたら取り返す。奪ったら前進するもしくはマイボールにする。当たり前のことですができていないチームは多いです。
本当にこれは習慣なので、なかなかすぐに変えることは難しい部分ではありますが、自チームには本当に口すっぱくいっていきます。ここはいろいろなチームを見るときにどこまで徹底しているかはよく見ています。
3. テーマの裏返し
これは例えば「攻撃」がテーマのトレーニングの時の「守備」になります。テーマ「守備」の時の「攻撃」になります。
「ん?逆ではないか?」と思われる方も多いと思いますが、私は裏返しを大切にしています。なぜなら、トレーニングはできないことをできるようにしていくことだと考えていますので、強固な守備がない中での攻撃のトレーニングはあんまり意味がありません。逆も然りです。攻撃が適当で、攻められないのに守備のトレーンングは成立しません。攻撃のトレーニングで攻撃がうまくいきすぎて「今日のトレーニングはうまくいった」と思ってしまうと…、それは指導者の自己満足に終わってしまうからです。これをトレーニングの「前提づくり」とも呼んでいます。ここは大切です。
4. テーマに沿っているか?
これは自分がイメージしているように進んでいるか??進んでいないのはなぜか??もちろんこれも見ています。テーマを設定している以上、そのテーマに沿っているかは観ています。
以上の4つは私が観ているところになります。多分まだ言語化できていないだけで他にもあるような気がしていますので、そこもこれからのトレーニングの中で言語化していけるように頑張ります!!
コメント