今日のテーマは指導者のみならず、選手の親御さんがとても興味ある内容だと思っています。
もしかしたら選手も・・・
「自分の子供の才能を信じたい」
この気持ちは誰にでもあると私は考えています。
今回は東京新聞の以下の記事を、端的にまとめてみました。
アスリートならば、自身の能力を最大限に引き出すための最適なトレーニング方法を知りたいと思うのは当然でしょう。
一般的なトレーニングが同じでも、個々の遺伝子の特性によって効果には個人差があります。端的に言うと、同じトレーニングをしているのにも関わらず筋肉の成長・フィジカルスキルの上達に差が出てくる。
記事の一番最後にあるリンク先・高橋淳さんは、こうした個人差の一因が「遺伝的な特性」にあるということを考え、一人一人に合った最適なトレーニング方法を見つける試みが進んでいると述べています。
確かにネットで調べてみると、Amazonでさえも遺伝子検査キットなるものが売られており、これが今の時代のスポーツに対する考え方か~と感心してしまいました。
時間をかければ技術的・肉体的な上達はもちろんあるかと思います。そんな方は以下の記事をご参照ください。
個性を理解する
運動能力や外傷・障害と遺伝子の関連性は、世界中の研究によって明らかにされています。例えば、2007年の欧州で行われた双子を対象にした研究では、パフォーマンスの66%が遺伝で決まることが示されたそうです。
66%…半分以上は遺伝ですね…
また、筋肉の特性や柔軟性、骨密度なども遺伝に関連しています。遺伝子解析によって、陸上競技でどちらの距離が向いているかや、筋損傷のリスクなど個々の特性が明らかになります。
よく聞く、速筋と遅筋の割合の話であれば皆さんも馴染み深いのではないでしょうか?やはりこのあたりも遺伝的要素がかなり強いということでしょう。
遺伝子解析の成果を活用する
順天堂大学院とNTTグループによる共同研究では、アスリートの遺伝情報を解析し、その結果に基づいた個々の特性に合わせたトレーニング方法や予防策を提供しているそうです。
例えば、特定の遺伝子型によっては疲労骨折のリスクが高まる場合、カルシウムやビタミンの摂取や特定の運動を勧めることで、けがの予防やパフォーマンスの最大化が図られます。
遺伝子型を調べることで、予防策まで分かるのは驚きの事実です。
これはあくまでも私個人の想像ベースですが、サッカー選手で優秀なのによくケガをする、特に前十字靭帯を切ってしまい何度も戦線を離脱してしまう選手っていると思います。
そんな選手に合った最適な予防方法が遺伝子解析で見つかるのであれば、これほど嬉しことはないかなと思います。
個々の成長を促す
これからは、遺伝情報だけでなく、選手の運動量や健康診断結果、生活習慣などの情報を総合的に考慮し、一人一人に最適なトレーニングメニューを提供することが求められる時代になります。
これによって、選手一人一人の個性や能力を最大限に引き出し、競技力の向上に寄与することは間違いないでしょう。
もしかしたら、今後は能力別というよりかは遺伝子別にクラス(カテゴリー)が分けられトレーニングを実施するなんてことがあるかもしれません。
遺伝子解析を通じて、スポーツ界では効率的なトレーニングや適性競技の選択が可能となり、個々のアスリートのパフォーマンス向上につながることが期待されますね。ゲノム研究ってやはりすごいなぁというのが正直な感想ではあります。
そうは言っても・・・
と言いつつも、遺伝子解析で選手たちの可能性がなくなってしまうのもさみしいものです。本田圭佑さんも言っていますが才能の差は確かにあります。ただしそれがどのくらいかと言われれば微差かもしれない。
その才能を生かすも殺すも環境とかかわる人間だと思っています。
そして、その環境で一番重要なのが我々指導者なのだと考えています.
以下の記事も参考になります。
コメント