前回のワールドカップを思い出してください。
世間的にも日本が勝つことは不可能とされた対戦相手、スペイン・ドイツ。
今でも目の前にその歓喜の瞬間が映し出されます。
圧倒的にボールをキープされた状況、つまり相手のポゼッション率がかなり高い中でも日本は勝ち切ることができました。
- 相手が格上
- 圧倒的にボールを支配される
- 自チームのポゼッション率が極めて低い
といった状況はどの指導者も経験があることだと私は考えています。
今回はそんな方々へ向けた戦術・マインドセットの一例を紹介したいと思います。
本日紹介する記事は読者の方から頂いたご質問に答える形でも記事を書いていきたいと思います。
質問の内容は題名にもあるように「相手のポゼッション率が圧倒的に高い場合の戦い方」です。対戦相手が自分のチームより技術的にも高くボールを保持される時間がかなり長くなりそうな場合、どのように戦って行くかを知りたいということでした。
これはひょっとすると他にも聞いてみたい方がいるのではないかということでこのような形で記事にしていきたいと思います。
私は以前教員をしていたときにこのような状況の試合をほぼ毎年経験をしてきました。
私が勤務していた学校は男子生徒の割合が半分以下であり、毎年3学年合わせて15〜18人くらいの部員の数で部活を行なっていました。その中でも高校に入って初めてサッカー部に入る生徒がいたり、小学生の時にサッカーをやっていたけれど中学生は違う部活動に入っていた子もいました。
そうした中で、ゲームを行うとやはり圧倒的に相手にボールを握られてしまってなかなかマイボールになってもすぐにボールを失ってしまうという場面を非常に多くみてきました。そのような経験があるため今回のようなご質問の何か参考になればと思っています。
ボールを相手に持ってもらっているという感覚にする
サッカーというスポーツはポゼッション率を競うスポーツではありません。私の記事で何度も紹介していますが、今一度サッカーの原理原則に立ち返ってください。記事の一番最後にリンクを貼っておきます。
もちろん以前のバルセロナのようにボールを保持し続けて華麗なパスをつなぎながら相手を崩して行くといった戦いに憧れることはありますし、その考えは全く問題はありません。
しかし初心者の選手たちにそれを求めてしまうのは酷です。
何より勝つという経験、できることが増えていくという経験を積ませるためには割り切ることが必要です。よってあくまで相手にボールを持たせているということ、「それは問題ないよ」というマインドにしていきます。持たれていると考えるのと持たせているでは全く心理状況が変わります。
どのコースであればパスを通されても良いか基準を作る
とはいえ相手に好き放題パスを回されては無駄走りも多くなってしまい体力的にも消耗して、守備網が突破されてしまう可能性が高くなります。
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