数的優位を作れ。サッカーを学ぶと必ず最初に出会う言葉です。局面で相手より一人多い状態を作れば攻撃も守備も有利になる。これは間違いのない原則です。ところが実際の試合では、いつでも人数で上回れるわけではありません。同数、時には数的不利の局面が必ずやってきます。この記事では、三つの優位を使い分ける発想を整理します。我々は、試合とは九十分間の優位性の奪い合いであり、その優位は一種類ではない、という地図を持つことが戦術理解の出発点だと考えています。
こんなこと、ありませんか?
「数的優位を作れ」とは教わったし、意識もしている。でも相手も同じことを考えているから、そう簡単に人数の差は生まれない。同数になった途端、どう戦えばいいのか分からなくなる。ボールサイドに人数を集めた結果、全体のバランスが崩れて逆サイドをがら空きにしてしまう。優れた選手がいるのに、その選手が相手に囲まれる場所でばかりボールを受けて良さが消えている。原因は、優位性の引き出しが「数」の一つしかないことです。数で並ばれても、立ち位置と個の力という、あと二つの武器が残っています。
結論 ─ 優位は数だけでない
優位性には大きく三つの種類があります。
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