今回は小学生のようなジュニア世代に、サッカーという競技をする上でこの年代からしっかりと考えさせたい「考え方・ある種の哲学」について記事をまとめます。
この考え方を、ジュニア世代で確立できるかで今後の選手の「サッカーに対する考え方」それを越えて「チームスポーツの考え方」に大きな影響があると私は思っています。
まずは、以下の私のメモをご確認ください。

このメモに関して細かく解説していきます。
まずは「サッカーボール」=「大切なもの」であると伝えます。
・大切なものを奪われそうになったらどうする?
・大切なものを失ったらどうすう?
・人から大切なものを預かったらどうする?
・大切なものを運ぶときはどうする?
・大切なものをどうやって扱う?
の5つの問いかけをしてください。
そして
「そうだよね!!だったら・・・(プレーではどうする?)」
というところに着地させたいですね。
それでは以下を参考にしてください。
大切なものを奪われそうになったらどうする?
「相手チームの選手がボールを奪おうと迫ってきたら、君はどうするかな?速さとドリブルテクニックを駆使して、ボールを守り抜こう。そして、周りの仲間にも手助けを頼むのも忘れずに!では、奪われないためにはどうしたらいい?」
奪われないためにどうしたらいいか?
を子供たちに考えさせてください。そのためには…
・ドリブル技術
・パス&コントロール
・トラップの技術
…等々に着地させ、子供たちの意欲をもってトレーニングに臨ませることが重要です。
大切なものを失ったらどうする?
「ボールを失ったとき、あきらめず・くじけずに立ち上がろう。失敗は成功への階段だ。仲間と連携し、次のプレーでチャンスをつかもう。君の頑張りが勝利につながるんだ!ボールを奪われた時に、一番近い選手は誰かな?
そう!!君だ。君が一番近いから奪い取るチャンスが一番あるのは君だ!!」
といった形で、「取られてもすぐ取り返す」という習慣をこの時期からつけさせます。
これが「攻守の切り替え・トランジション速さ」に繋がります。
人から大切なものを預かったらどうする?
「仲間からボールを預かったら、それは重要なミッションだ。ボールを守り、相手陣地に運んで得点のチャンスを作ろう。仲間との連携して、大切なモノ(ボール)を目的地(ゴール)に届けよう!!」
「パスを受け取ったら簡単には失ってはいけない」
「大切なモノを簡単に失わないで」
といった考え方を持ってもらうのがこの問いかけて目的です。
まずはボールを大事にして簡単に失わないこと、これがジュニア世代から刷り込まれていれば、個人技術を磨くことの重要性もしっかりと頭に入ってくるはずです。
大切なものを運ぶときはどうする?
「ボールを運ぶときは、慎重に、かつ大胆に進め!正確なパスやスピード感を大切にしよう。仲間との連携も欠かさず、協力プレーで相手を圧倒しよう。」
ボールを運ぶときに「適当なプレー」「安易なプレー」を避けることを伝えたいための言葉掛け・考え方です。
慎重にかつ大胆に進むときは進みますが、あくまで大切なもの(サッカーボール)を守るためにどうするか?を考えさせたいですね。
大切なものをどうやって扱う?
「大切なモノは慎重に扱おう。自分の宝物を乱暴に扱ったりしないよね?ボールも同様。ドリブルの際も繊細に!!トラップの際も優しく!!パスの際も乱暴に扱わずに、味方が受け取りやすいか考えて。
とにかくボールを大事に扱おう。」
これは、ボールコントロール(特にパス・タッチ・トラップ)を考えさせる時に投げかけます。
もっと優しく!!繊細に!!が最初だと伝わりにくいので
「自分の大切なものどうやって扱っているか?」
を想像させてください。
・まとめ
「サッカーボール=大切なもの」という考え方をジュニア世代の時に、どれだけ教えられるかは指導者にとって非常に重要であると私は考えています。
・ジュニアユース
・ユース
・それ以上のカテゴリー
になってくると「考え方・哲学的なところ」を切り替えるのが難しくなっていきます。是非参考にして、お子さん等にも問いかけてみてください。
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