2026年ワールドカップ決勝、スペイン対アルゼンチン。この試合でスペインの戦い方を見ていて、改めて重要だと感じたのが、両サイドバックの役割です。左サイドのククレジャと、右サイドのペドロ・ポロ。両者は、昔ながらのようにタッチライン際を上下動し、クロスを上げるだけのサイドバックではありませんでした。
外側で幅を取る。中央に入り、ビルドアップに参加する。前線へ飛び出す。ボールを失えば、すぐに守備へ戻る。試合状況に応じて立ち位置と役割を変えながら、スペインのボール保持を支えていました。現代サッカーでは、サイドバックの役割が非常に複雑になっています。特に、ボールポゼッション率を高めながら試合を支配したいチームにおいては、サイドバックの能力がチーム全体の安定性を大きく左右します。今回はスペイン代表のククレジャとペドロ・ポロのプレーを参考にしながら、ポゼッション型チームのサイドバックに必要な5つのスキルを整理していきます。
サイドバックは「ボールを持たせてもらう選手」ではない
まず理解しておきたいのは、ポゼッション型チームにおけるサイドバックは、ただボールを受けて味方へ返すだけの選手ではないということです。センターバックがボールを持った時、サイドバックがどこに立つかによって、相手の守備の動かし方が変わります。
- 外側に立てば、相手のサイドの選手を外へ引き出せる
- 中央に入れば、中盤で数的優位を作ることができる
- 高い位置を取れば、相手の最終ラインを押し下げられる
- 低い位置に下りれば、ビルドアップの出口を増やすことができる
つまり、サイドバックのポジショニングは、チーム全体の攻撃を設計する重要な要素です。ボールに触れていない時であっても、立ち位置によって味方を助け、相手を動かすことが求められます。その意味で、現代のサイドバックは、サイドに限定された選手ではありません。試合の状況を読みながら、複数のポジションと役割を担当する選手だと考えるべきでしょう。
1.足元の技術
ポゼッション率を高めて戦うチームのサイドバックに、まず必要なのが足元の技術です。これは単にドリブルが上手い、リフティングが上手いということではありません。試合の中で必要になるのは、
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