2026年ワールドカップ準決勝、フランス対スペイン。試合はスペインが2-0で勝利し、決勝進出を決めました。今回は、この試合から学べることを、勝利したスペインにフォーカスして整理していきたいと思います。
スペインのサッカーを見ると、どうしても「パスが上手い」「ポゼッションが高い」「技術の高い選手が多い」という部分に目が行きます。もちろん、それらもスペインの強みです。しかし、今回のフランス戦を見て改めて感じたのは、スペインの強さは単純なパスワークだけではないということです。ボールを失った後の守備。中盤の立ち位置。サポートの角度。前線の選手の守備意識。そして、両サイドバックの判断力。こうした「ボールを持っていない時まで含めた設計」があるからこそ、スペインは高いポゼッション率を維持できています。今回は特に印象に残った5つのポイントから、この試合を振り返ります。
1.ポゼッションを支えているのは「ネガティブトランジション」
まず印象的だったのが、スペインのボール保持時の立ち位置です。スペインはただパスをつないでいるのではありません。狭いエリアでも選手同士が適切な距離を保ち、複数の選択肢を作りながらボールを動かしていました。ここで重要なのが、「ボールを失った瞬間、どこに選手がいるか」です。
スペインは狭いエリアに複数の選手を配置しながらパスを交換しています。当然、ボールを失った瞬間にも、その周辺にはスペインの選手が複数存在します。つまり、
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