守備を評価するとき、ボールを奪った選手やシュートを防いだディフェンダーに目が向きやすくなります。しかし、相手の前進を止め、守備陣形を整え、最終ラインが対応しやすい状況をつくっているのは中盤です。中盤の守備が安定すると、前線のプレスと最終ラインの対応がつながります。反対に、この場所が空くと、どれだけ前線が走り、最終ラインが粘っても、相手に前向きでプレーされる回数が増えてしまいます。
今回は、中盤の守備を「ボールを奪う能力」だけで考えません。中央を閉じること、相手の攻撃を遅らせること、前線と最終ラインの距離を整えること、セカンドボールを回収すること、そしてボールを失う前から守備を準備すること。この五つに分けて考えます。町田の試合で見られた現象も使いながら、指導や試合分析へ持ち帰れる形に整理します。
守備には三つの目的がある
守備の目的は、状況によって変わります。自陣のゴール前では、最優先はゴールを守ることです。相手の体勢が悪く、味方が連動できる場面では、ボールを奪うことが目的になります。そして、その二つの間にあるのが、相手の前進を防ぐことです。
中盤の守備で特に重要なのが、この「前進を防ぐ」という役割です。縦パスのコースを消す、ドリブルの進行方向に入る、相手を外側へ誘導する、攻撃を一度やり直させる。こうしたプレーは直接ボールを奪っていなくても、味方が戻る時間と守備陣形を整える時間を生みます。相手の前進を止め続ければ、
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