なぜ、きれいに守備ブロックを作っているのに、一度の侵入で守備が崩れてしまうのか。その答えの一つが、ポケットです。第5節までのJリーグでも、ポケット周辺を使った得点が複数の試合で見られました。今回は、ポケットとは何か、なぜ崩れるのか、どう作り、どう守るのかを整理します。
Method-Laboにおけるポケットの定義
ポケットの定義は、分析者によって異なります。そのうえで、Method-Laboではどこを指すのかを説明します。我々はピッチをエリアで区切った共通言語を持っています。ゾーン3、いわゆるアタックエリアの中で、相手サイドバックとセンターバックの間、ハーフスペースの中でもゴールに近い局所的なエリア。ここをポケットと呼びます。
- 死角が必ず生まれるエリア ── どちらかの守備者の死角になりやすく、逆サイドは首を振らないと把握できない
- 受け渡しが曖昧になりやすい
- 守備者の判断が重なる場所
ゴールに近く、何をしても脅威になる。だから我々は、ここを取ることをアタックエリアの目的の一つに置いています。

なぜ現代サッカーで重要なのか ── スペースがあるからではなく、複数の判断を強要できるから
今のサッカーでは、コンパクトな守備と連動は当たり前です。ライン間を狭く保ち、横へのスライドも組織的に行えるチームが増えました。だから、単純な中央突破やサイドからの侵入だけでは崩しきれない。そこで狙われるのが、ズレや受け渡しの曖昧さが生まれやすいポケットです。
大切なのは、ポケットの価値が「スペースがあること」ではなく、
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