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【サッカー解説:システム分析編】「3-4-1-2」後編:可変を前提とした戦術

前編をお見逃しの方は、以下のリンクから先に確認してください。

https://methodlabo.com/system-analiytics-3412-part1



3-4-1-2のフォーメーションは、その構造から見て3人で攻めきって、残りで守るという戦術に最適なシステムであると言えます。







この配置では、守備時には両サイドのWBが下がり、実質的に5人のディフェンダーによるバックラインを形成します。結果として7人で守備を固め、チームのバランスを守備重視に傾けます。







攻撃面では、2トップとその背後のOHの3人がカウンター攻撃を主体に、その個々の能力とウィングバックの運動量が重要な役割を果たします。







各ラインを観ていきましょう。







最終ラインの3人はフィジカルにも優れたDFである必要があり、中盤の4人は広範囲をカバーするハードワーカー、OHは創造性を発揮しファンタジスタのような存在、前線の2人は得点を狙うスペシャリストです。







分かりやすい例で言えば。パリサンジェルマンです。


パリ・サンジェルマンが特定の試合で採用する戦術は、メッシ、ネイマール、エンバペといった前線の3人を攻撃に専念させ、守備は主に残りの選手7人(MFとDF)で構成されるブロックに任せる形です。








この3人は守備にほとんど参加せず、その分、後方の選手への負担が増えますが、彼らが前線に留まることでカウンター攻撃を仕掛けやすくなります。ワールドクラスの能力を持つこの3人によって、カウンター攻撃が効果的に完結することが多く、相手は攻撃に人数をかけ過ぎるとカウンターを受けるリスクが生じます。








このように個々の役割が明確に分かれているため、適切な選手を配置することで、短期間で効率的なチーム構築が可能となります。







3-4-1-2フォーメーションは、前線の3人(2トップとオフェンシブハーフ)を主に攻撃に専念させ、守備時にはリトリートして自陣深くで堅固なブロックを形成する戦術に特化しています。この戦術では、前線の選手が守備負担を最小限に抑え、後方の7人がゴール前で強固なブロックを築くことが基本方針です。







この配置により、相手のサイドバックが前進してくることを誘い、ボールを奪取した瞬間にその背後の空間を利用してカウンター攻撃を仕掛ける戦略も有効です







このフォーメーションでは、守備において「中盤のサイド」が薄くなります。中央の守備は3人のセンターバックが担い、クロスへの対応とカウンターの起点となるVOへのパス供給がキーとなります。







このフォーメーションは攻守における拡張性が低いという問題を抱えています。前線の3人の個々の能力とカウンター攻撃に依存するこの戦術は、相手に対応されてしまうと効果を発揮しにくくなります。






現代サッカーの多様な戦術や堅固な守備陣を持つチームに対して、前線3人だけで攻撃を成功させるのは難しく、同様に7人の守備陣だけで全ての攻撃を防ぎ切ることも困難です。






しかしながら、ノックダウン方式のトーナメント戦で格上相手にこのシステムで挑むのは面白かもしれません。特に高校サッカーなどでは、割り切って考え前線3人にタレント選手を配置し、後の7人は泥臭く守り切る。そんな戦術も面白いかもしれませんね。

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