*はじめに
こんかいのブログは以下の酒井選手と河岸さんの対談を参考に作成しました。
ボール保持、ポゼッションという言葉を聞くと、パスをたくさんつなぐこと、支配率を高めることをイメージする人が多いと思います。しかし、パスを何百本つないでも、ゴールへ向かわなければ得点は生まれません。そして、どれだけ丁寧に保持しても、サッカーでは常にボールを失う可能性があります。保持の目的は、リードの管理、試合を落ち着かせること、相手を動かすことなど、状況によってさまざまです。今回はその中から、ボール保持を有効にする重要な考え方の一つとして「前進」と「失った後の準備」を取り上げ、中央攻撃、即時奪回、サイドバックの進化という三つの視点から掘り下げます。
ボール保持は「ボールを持つこと」ではない
最初に結論です。相手ゴールへの前進だけでなく、失った後の対応まで準備されている時、ボール保持は攻守両面でより機能します。前進する。得点の可能性を高める。失っても、すぐに奪い返しにいける。攻撃を継続する。この循環が今回の軸です。
保持するための保持ではなく、ゴールへ向かい続けるための保持。これが今回の中心テーマです。横パスやバックパスにも、相手のプレスを引き出す、攻撃方向を変える、味方の前進時間を作るという大切な役割があります。ただし、それ自体が目的になり、前進の機会を逃し続ければ、相手に大きな脅威を与えることはできません。そして、失った後の準備があるチームは、ボールロストを攻撃の終了ではなく、次の攻撃を始める局面に変えられます。
攻撃中に「失った後」を準備する
現代サッカーでは、保持と非保持を完全に分けて考えることはできません。攻撃中から、相手のカウンターとボールロストに備えて作っておく守備構造を、一般にレストディフェンスと呼びます。大切なのは、単に後方へ人数を残すことではないという点です。相手の前線の選手を管理する。中央のカウンター経路を閉じる。ボール周辺を支える。背後のスペースを管理する。セカンドボールが生まれそうなエリアを、誰が回収するのかを決めておく。こうした関係性の全体がレストディフェンスです。FIFAも、保持時の守備構造をカウンターへの安定性と、失った直後のプレスの基盤として整理しています。
そして、これは消極的な発想ではありません。むしろ逆です。失った際のリスクが管理されているからこそ、多くの選手がゴール前へ入れる。サイドバックが高い位置を取れる。中盤が思い切って前進できる。レストディフェンスは、
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